むしょくとうめいのらくがき

鉄道と酒と野球ではしゃぐ4歳魚と26歳児の気ままな放浪記とか落書き 

嘘からは出ない実

 この前の土曜日は腕を掻き毟る夢で目が覚めた。今度は蕁麻疹である。

 

 休日のたびに手が動かせなくなってついでに発熱もする、という流れにこれからなるのだろうか。なんといったって、先日は蜂の毒にやられて右腕が動かなくなり、しかし翌日が休日で助かったなあと一息ついていたら三十七度五分を出したのである。ちなみにこの前の土曜日に計ってみたら蜂の時より一分高かった。

 皮膚科医に相談してみると、蜂と発熱の関係性も今回の蕁麻疹も、いまいち不明とのことであった。何なら、蕁麻疹の原因とて「血液検査などをしてわかるものではないんですね」とすら言われ、何か心当たりは?と尋ねられても本当に何もわからなかった。悪いものを食べたわけでもあるまいし、僕とて十日以上前の蜂が尾を引きずっているとも思えない。何なら順序も分からないのだ。発熱が原因で蕁麻疹が出たのか、蕁麻疹が発熱を引き起こしたのか。こういう時には役に立つ語句がある。

「疲れていたかもしれませんね」

 嘘は言っていない。確かにその直前に四連勤をしたけれど、例えば週六になろうが週一になろうが仕事は疲れるのだ。結局、その日は結局飲み薬を処方されたのち、終日寝込んで終わった。

 

 とはいえ、そこまで過度に動き回っていたかと問われると、そうでもないのではないか?とも思える。

 今月に入ってからというもの、天候や利用状況などに影響されて、作業っぽい作業はやれていない。待機せざるを得ない時間が圧倒的に増えて、かと思えば一極集中で利用者対応があったりする。どちらにせよ、我ながらとても「きりきりと働いています!」とは言うことができない。

 ある時には偶然作業が見つかって「暇にならなくてよかったね!」と短期のアルバイトさんに言われたり、てんやわんやしていたら「他のメンバーさんきっと激怒してますよ」と別のアルバイトさんに(笑顔たっぷりに)言われたりした*1

 悲しい。せめて「隙あらば作業!黙々と勤務!」みたいな今の清らかすぎる水をもう少し濁らせたいが、正社員に対して何らかの雑談や相談を吹っかけていいのかもわからない。仕方あるまい、きっと今は改革の途中なのだ。

 ああ、江戸中期の商人たちも、幕政を去っていった田沼意次のことを嘆いていたのだろうか。もっとも問題は「正社ではないが、非常勤でもない」というまさにどっちつかずの立場で、無職だった頃より宙ぶらりんになってしまった僕のほうにある気がする。

 あえて「こんなポンコツなのにクビにならないでラッキー」と、前向きに考えることにした。出勤しても意味はない気はするが、流石に給与には代えられまい。生きていくのには金がかかるが、残念なことに「ええじゃないか」も起きないし宝くじも当たらない。ただ、明日から来なくていいよ!と言われたら、それはそれで大喜びできる自信もある。目指せ完全週休7日、年間休日365日。

 最近は家族にシフトを尋ねられても、

「いや今日休みだよ?」

「ええ、だってカレンダーに”13~”って書いてあるじゃん。お昼から夜までなんじゃないん?」

「それ昼から遊びに行くってことだっけ、49号でもドライブしてくるわ」

 ……これだけ嘘を塗っているのに、一向に現実にならない。ことわざのほうが嘘つきである。

 

 これだけ脳のリソースを「仕事」に割いているのが、実はもっとも毒であろうことは想像に難くない。やはり手指だけでなく、定期的に全身をアルコール消毒する必要がある。あれだけ酒嫌いをこじらせていたにも関わらず、呆気ないものである。

 先週は父が(珍しく即決で)ビアガーデンを予約してきて、それについていった。夏の明るいうちから外で酒を飲むのってあんな感じなのね、そりゃあ野球場のナイターだってビールが好評なわけだ。大学四年の8月に行った神宮での試合がちょうど「ビール半額ナイター」*2で、つば九郎先生が注意喚起をしていたのを思い出す。

 

 

 それで今日は何をしていたのかというと、休日(今度こそ本当に休み)にも関わらず8時ゴミ捨てという超難関クエストをクリアしたのち、銀行引き出し&入金のために歩いていたら、試運転中のE131を遠くに見つけるなどした。歩いている近くに停まっていた車からも、ファンと思われる男性が降りていくのが見えた。

 通常の旅客ダイヤには載らない列車であるだけに、やはり走っているのを生で見れるとうれしいものである。もっとも電車にそこまで縁のなかった地方民としては、二時間に一本単位で普通列車が走るだけの単線区間で踏切に引っかかるだけでも幸運なものだ。本当に失礼だけれど、かつて羽越本線のキハ110が単機、阿賀野川京ヶ瀬へ向けて渡っていくのを、阿賀浦橋に差し掛かった親の車から見るというだけでレアである。

 しかし近くに停車していた車の持ち主がE131狙いだったことは、彼のカバンで一目瞭然だった。JR貨物の、青いコンテナを模していたのである。

 

 リア垢でffになっている鉄な知り合いが、またご丁寧に秋田入場の時間帯を教えてくれたので、仕事が終わった後に見に行ったりもした。

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2021.7.9 配9722レ 新津駅にて

 ちょうど新津に入場するところで動画を回したら*3磐越西線からキハ110が超グッドタイミングで滑り込んでくるもので、僕としては「機関車+特急列車(EF81に牽引されているE257)+キハ110」という激熱な構図を見ることができてうれしかった。

 この前の日には、同じくパーイチがオハ12を牽引してやはり秋田へ配するところを見に行ったりもした。

 まるで在りし日の寝台特急トワイライトエクスプレスは新津を19時20分(頃)出発と早めだったが、日本海は確実に終電後だった。この時間でも列車が本当に走っている!でも幽霊列車じゃない!……感動は確かにあった。

 だが、0時台に列車に乗ることや見に行くことはこれで沢山である。普通に体力がもたない。ただでさえめちゃくちゃな生活リズムをこれ以上崩壊させるわけにはいかないのだ。今度E231が配給やら何やらで下ってくると聞いたけれど、それは先の知り合いが撮るのに任せることにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:本当に怒っていたかどうかは確かめようもないけど、流石に「下手な煽り方をするな」と釘を刺した。

*2:2019年8月23日のヤクルトー阪神戦。ちなみに試合は阪神先発・高橋遥人が走者を出しながらも6回2失点の好投、打ってはジェフリー・マルテが2本のタイムリーを放ち、8対3での快勝を収めた。

*3:何を隠そう、一枚目は動画のワンシーンをスクショし直しただけのものである。やる気の欠片もなくてごめんなさい、許してクレメンス。