むしょくとうめいのらくがき

鉄道と酒と野球ではしゃぐ4歳魚と26歳児の気ままな放浪記とか落書き 

迷走、溺れ、回って戻る令和四年

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと

 

 

 

1.迷

 

 今年を振り返ろうと言われたから、とりあえず漢字一字で表してみることにする。

 

 といっても、何も今年に限ったことではなく、何ならここ4~5年もの間僕はずっと迷っている。探しものは見つからない。探しものがそもそもなんなのかわからない。モラトリアムというには少々遅く長すぎる、この延長戦。もう何でもいいのでタイブレークなりコールドなり導入して、さっさとケリをつけていただきたい。

 ほぼ決まった意味しか持たない一字を選んでしまうのも何だか味気ないけれど、人生における分岐ではことごとく迷い、迷走し、広い地球上で迷子になっている。だが、どれにしようかなあと迷って、一歩引いて冷静に、時間をかけて考えることも大事なのだ。「即決」「見切り発車」が方便であることに、もっと早く気づきたかった一年でもあった。

 

 

2.溺

 

思考

 ただ、ぐだぐだ考えてばかりいると、海底に引きずり込まれるかのようにどんどん気持ちは沈んでいく。悲しくなって、沈んでいくようで、それでも気が付いたら次の一日をなんとか泳ぐ真似をする。

 傍から見れば、25メートルをクロールで競って泳いでいく者たちのなかで、一人だけ溺れる寸前で犬かきを繰り返しているように映るかもしれない。だが、困ったことに簡単に沈むこともできず、ぶくぶくぶく、と言いながら、勝手に身体は前に進んでいる。横にいる猛者たちに何周、何十周と周回遅れにさせられてなお、このゴールのないレースは続くのだ。

 

 参ってしまうので、気晴らしに酒を飲んでまぎらわそうとする。明るい気分になりたい。ずっと否定し続けていたが、お酒の力を借りるとは案外合理的な手法である。

 だが、期待していたほど浮くことはできない。やっぱり沈んでいくだけの気がする。

サントリーの「バー・ポームム」 カシスと葡萄が好き

「越乃寒梅」「〆張鶴」など日本酒もいっぱい呑みました

もちろん黒ラベルも ビールも美味しかった

ぽんしゅ館で呑み比べもしてみました

 呑んで酔って眠って忘れられたらよかったのに、気が付くと深夜になっている。缶は空になって、不快な頭の重さだけが残った。ぶくぶくぶく、と音を立てて、脳味噌までアルコールに支配されるようである。

 全く酔っている気がしない。でも確実に酔っていて、思考は重くなっている。これは酒に溺れていると言えるのだろうか。誤解なきよう言っておくと、一回の節度だけは守っているつもりだし、他人から「あなた酔ってやらかしたけど覚えてますか」なんていう指摘も受けない。記憶をなくすような呑み方はしていないつもりだ。

 だけど、スーパーに行くと何故か足はお酒コーナーの前にいる。これは完全な無意識である。

 

 

3.回

 

労働

 単なる記憶だけで言ったら、それなりに色々な場所へ行って色々なことをやった。それは「やらされた」と表せるものがほとんどだった。

 いつだったか、「たらい回し」という題で筆をとったことがある。その割には自ら望んでそうなっていて、いつでも芸者の手足からは降りることが出来るはずだ、というものだった。

 

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 それなのに、あの文を書いた日からもなお、僕は芸者の手駒であり続けている。僕の眼だけは回っているが、どうなのだろう、ちゃんと回れている?―使っている側は「そんなの関係ねえ!」とでも言いたげである。

 日々違う現場、違う仕事内容、違う人たち。嗚呼、目が回る。でも僕がいることで、あれえ、何だか回転率は落ちている気がするなあ。嗚呼、回っているのは僕の目だけである。ぐるぐるぐる。

 

 何度か気晴らしに、外を出歩いてみた。朝か、昼か、夕方か、はたまた夜中かは忘れた。

 時には一人で。時には相棒・マスコロと一緒に。時には車のダッシュボードに乗せて、時には抱きかかえて、時には窓枠にちょこんと乗せて。適当にハンドルを切り、適当に歩を進め、適当にカメラを向け、適当に列車に乗った。

 

tomo16change-up.hatenablog.jp

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 こうしていると旅をしている気分になれて、随分幸福になれる。だが今年に限って言えば、「どこまで行っても戻ってきてしまう」という要素が色濃くなり、それが随分と滑稽に思えてならなかった。

 旅に出たところで、その日の寝床は必ず元の自室になった。試しに駅メモのチェックインポイントを確認してみると、面白い。それが市内か、県内かはともかく、結局はぐるりと一周って、元の位置に戻ってきていた。翌朝目覚めれば、またいつもの四畳間から一日が始まるのだ。

 

キャリアとライフスタイル

 旅に限ったことではない。今年は職だけでなく、住むところも変えようと思った。

 僕の求める理想とは何か?笑い合ったり刺激を受けられる仲間が近くにいて、愛や情熱を向けられるものが沢山あって、手に入ることも旅立つことももう少し簡単に出来そうで、少しのズレやはみだしを「個性」と認めるか無視するかのどっちかな世界で、程よく暮らすことではなかったか。

 それが体現できる可能性1%を信じたけれど……いや、信じたが為だろうか?東京は僕に目もくれなかったし、何か色々と思ってたのと違うし、何をやってもやればやるほどずるずると後退していくばかりのような気がした。東京は遠かった。絶えずどこかしらが工事しているあの大都会は、今どんな姿になっているのだろう。

 

 結局住むどころか今年一度たりとも東京……はおろか、県外にすら出られなかった*1僕は、広大な越後平野のなかをぐるぐるとっては戻り、ぐるぐるとたらいしにされ、たまの休みですらぐるぐると徘徊している。

 となると、今年の漢字「回」が最も当てはまるかもしれない。徘徊の「徊」もこの際特に区別しないことにする。

 世間が何かしら競い争い毎日を「戦」っている*2なかじゃ、このようにぐるぐるしてしまうのも仕方ないではないか、と最後に醜い言い訳をしておく。

 

 

4.おまけ

 

月別おもいで

  • 1月:前年末、退職したため無職に。詳細は省くが今思えば「踏み出し」と称して盛大に踏み外したのも同時期だが、後述含め「学び考える」ための期間であり決断だったと思うことにする。公的職業訓練受講開始。「新年10日間書くチャレンジ」挑戦も妄言連発の挙句9日目で途切れる。
  • 2月:「左手で書く習慣」などという訳の分からない企画を実行。20日くらいで途切れる。ちなみに利き腕は変わっていない。
  • 3月:トリガーの映画観たり、49号をドライブする。
  • 4月:山形の小国、赤谷線廃線跡、寺泊などに行く。久しぶりの乗り鉄上越中越を回る。ウイスキーデビューさせられるが正直味はしなかった。職業訓練受講修了し、この時点ではまだ「スマイルスマイル!」などと言って、謎の自信たっぷりに就活を継続。
  • 5月:ドライブや散歩によく出かけ、猿にも遭遇。西会津会津坂下、長岡の越後丘陵公園などに行く。連休明けて以降、次から次へと届く(あるいは届きすらしない)不採用通知でメンタルと皮算用をズタボロにされる。月末は羽越線をひたすら北上、府屋で引き返す。
  • 6月:いい加減労働がしたいので単発バイトに応募する。これが前述の「たらい回し」の引き金になるとも知らずに……。
  • 7月:前半はわりと楽しかったが後半から色々おかしくなる。久しぶりに文芸創作しコンテストに応募するが、特にその後知らせはないからそういうことだと思う。読みたい人いれば是非個別に教えてください。
  • 8月:前月末からの変則15連勤等もあり、色々と悟り諦める。
  • 9月:下田村へドライブ。久しぶりの行楽過ぎてマスコロに怒られる。なお道の駅やダムへ行く機会が増える。
  • 10月:エコスタでプロのOB戦。久しぶりに旧友と会う&キャッチボールをする&球場で野球観戦をする。
  • 11月:始発の磐越西線で通勤する。この頃から何を思ったかツイキャスをするようになる。一体何を配信するというのだろう。
  • 12月:えちごツーデーパスを使い、今年二度目の上中越周遊乗り鉄。なおこれが今年唯一新幹線への乗車機会となった。

 

ギャラリー

乗り鉄もなんだかんだ結構しました

来年はもっと色々なおもいでを一緒に

 

🐡「とりあえず2023年はもう少し沢山出かけて、もう少し遠くに行けると良いな」

はいごめんなさい。

 

 

 例年以上に気ままで訳の分からないうえに更新も変則的な落書きとなり、読者の皆様にはご迷惑をおかけしてしまいました。来年はせめて自分で読んでいて分かる内容にしたいと思います。でも正直その時になってみないとわかりません。

 こんな好い加減な無色透明の落書きですが、今年も御贔屓くださいまして誠にありがとうございました。

 来2023年も兄弟共々変わらぬ御愛顧の程、何卒宜しくお願い致します。

 

 白幸 虎仁朗 

 マスコロ