むしょくとうめいのらくがき

鉄道と酒と野球ではしゃぐ4歳魚と26歳児の気ままな放浪記とか落書き 

【マロが行く】第n+1回日曜近郊放浪旅 -2023.3.12 越後・弥彦線

 今日は弥彦へ向かうことにした。

弥彦

 

 

 

 

1.新津(13:29発)→東三条(13:56着)/信越本線 440M*1

 

 上記のように決めたのは、やはり昼まで起きられず、相棒・マスコロに怒られ、催促されるがまま新津駅に辿り着き、何なら改札までくぐってホームに降りた瞬間である。相変わらず適当ここに極まれり、且つしらゆき6号=上り特急の3本目を逃しているため、あんまり遠くへは行けない。空気はとっくに昼下がりのそれになっていて、少し霞んだ、悪く言えば不純物を多く含んだ暖かい風が、10時間睡眠を終えた体になおも眠気を誘ってくる。

 とりあえず、つべこべ言わずに来た列車に乗ろう。もう、あれである。休みなのだから、電車に乗る。腐っても乗り鉄を自称し続けるのなら、理由は他に要らない。且つ、

えちごワンデーパス

 この切符があるので、計画も動機も大して要らない。とりあえず昼まで寝過ごしてしまっても、近距離をぐるっと一周し、また途中下車も躊躇することなく行えるので、重宝する。

 かくして適当、無計画、いい加減、ちゃらんぽらん……みたいな形容詞が全て最大限に押し出されたシラユキコジローの日帰り放浪記が、今日も南へ走り出したE129系で幕を開けた。

 

新津駅発車

東三条に到着

 というわけで東三条に到着である。何がどういうわけなのだろうか。

 新潟県内の鉄道駅には、営業路線の駅ホームで車止めを有するものは少ない。まあ、そもそも「どこまでも続く」と動揺でうたわれる鉄路が、そうそう途切れてしまっては困るのだが、ここから分岐する弥彦線は始発・終点とも車止めによって寸断されている。こちら東三条も、ほとんどの列車が0番線―切り欠きホームより発着していて、その異質性が強調されている、みたいなことを昨年5月にも言ったっけな。

 ところで次の弥彦線までは時間があるため、

北三条駅 東三条の次の駅

「歩くか」

 散歩がてら歩くことにした。クソ暑い。上着を持ってきたこともさることながら、「駅近くで散策という発想はないのか」と、今日も三歳魚は呆れている。

 だが、最近デビューしたでんこ達に”研修”させたいこととして、僕も旅の大事なポイントを挙げたい。例えば「特産・名所にこだわらないこと」「”せっかくだから”思考を排除すること」「コンビニ・ファストフードは大正義」「地元スーパーこそ旅感を味わうポイント」……等々。

 つまりこだわらないことにこだわりがあり、気分と風向きに従うのが僕のスタイルなのだ。最高に参考にならない。ちなみにモバイルバッテリーは持ってきたが、肝心のケーブルは忘れている。

 

 

2.北三条(15:08発)→吉田(15:24着)/ 弥彦線 238M*2

 

 線路に従っていけば30分前後でお隣・北三条駅に着いた。高架の真下がちょうど遊歩道になっていて、非常に分かりやすい。この市街地のど真ん中にある立派な高架橋を走るのは、単線のローカル線。ギャップが面白い。少し古びたコンクリートたちに少女終末旅行みを感じる。

高架橋の上は単線 -北三条駅ホームにて

 北三条を発車し、市街地の上をカーブを繰り返しながら越していく。この先は燕三条、燕、西燕、吉田の順に停車。……随分似たり寄ったりな駅名である。三条と燕、ライバル都市が互いに存在を主張し合っているのだ。

 新幹線と接続する燕三条駅は、高架下にまるで仮乗降場のような1面1線のホームがあるだけとなっていて、ここでもギャップ萌えが出来て良い。ホームの反対側は線路一本分が”空き地”となっているから、おそらくは行き違いを想定し用地を確保したが、その必要がなくなった、ということだろう。

 この次の燕では行き違いを行うことが出来る。ここからは市街地の隙間を走っていく。線路と民家の距離感が近い。子どもがよく手を振っている。スピードは出さない。……大変長閑なローカル線の旅である。

 おそらく三つ目の欠伸をしたころに、終着・吉田に到着すると案内が入る。まるで歩いているかのようなスピードになり、黄色を二つ灯した信号機が見えた。

 

 

3.吉田(15:47発)→弥彦(15:55着)/弥彦線 272M*3

 

 吉田に到着。

吉田に到着

 4方向2路線が交差し、3面5線のほか留置線?も有する交通の要衝……っぽい駅だが、やってくるのは普通列車のみである。駅近くには自販機と大きい駐輪場、裏にはホテルがある。……いや、歩いたことが無いので他のシンボルを知らないのだ。

 ここからは弥彦線に乗り換える。さっきまでも弥彦線だったが、さっきの電車は吉田が終点で、次の電車は吉田始発だから仕方がない。これは越後線も同様で、ここを境に巻・内野・新潟方面と、粟生津出雲崎・柏崎方面とが事実上分かれていると言える。

このE129系に乗る(全部同じ顔だけど)

 各方面に散る列車が駅で待機しているが、今日では全てE129系になった。時代である。

 だが弥彦へと動き出した普通列車はやはり圧倒的田園風景の中を突っ切って、日が傾く弥彦山の方へと走っていく。かと思えば、大きくカーブして狭い路地のようなところをすり抜けて、終着駅に辿り着くのだ。

終着駅・弥彦

 列車は弥彦に到着。

 東三条の0番線から始まり、弥彦の山の前で途切れる短いローカル線。童謡に反し、線路がもう続かないことを示す車止めと、最後の乗降場である1面1線の小さなホーム、そこに佇む2両編成のワンマンカー。車両がE127系115系ではなく、E129系となった今でも、ここにある「浪漫」としか形容できない風景には変わりはない。

 

 弥彦といえば競輪、神社、温泉、山。弥彦神社には何度かお参りはしたが、それが終わったら駅近くの公園でぼーっとして、帰っている。ここに来たらほぼ毎回立ち寄るのが、少し歩いたところにあるファミリーマート。公園で食べる用のおやつを調達して、少し高いところへ行く。

 木々に囲まれる。春の陽気が心地よい。少し霞んだ広い空と、やわらかな日差しを仰ぎ、マイナスイオンを深く吸いk……。

ここでぼーっとします

 ぶぇっkssっしいxsdtfy$%&ッ!!!!! 

 

 

4.弥彦(17:21発)→吉田(17:30着)/弥彦線 277M*4

 

 山の向こうに隠れ行く夕日に背を向けて、広大な平野を再び走り出す。空気はやはり、少し霞んでいるように見える。

 ……ふと冷静になって考えてみる。

矢作駅より

「……何で杉のほうへ飛び込んでいった?」

 敵の懐に入る、的な?

 何を言っているのだ、と三歳魚に呆れられる。ただクラリチンと点鼻・点眼薬のおかげで、かなりセーブはできているほうだ。それに、いま乗り鉄をしているというこの充足感が、アレルギーのことを少しは忘れさせているのかもしれない。

 

 

5.吉田(17:39発)→新潟(18:34着)/越後線 163M*5

 

 吉田から越後線に乗り換えて、新潟を目指す。

 次第に灯りが多くなる車窓に、大都会に来たのかという錯覚を起こす。以前、夜に市陸やりゅーとぴあ、市役所などがあるあたりで、越後線信濃川を渡る音を聞いたことがある。ガタ、ガタ……、という鉄音に、高層マンションや奥を通過する新幹線という風景も重なって、まあ、エモの塊であった。

 

 新潟駅に到着である。ちょうど海里も庄内から帰ってきたところらしい。車庫入りの前に記念撮影。……張り切って越後線方面へ走り出していったが、白山の中間ホームにでも留置するのだろうか?

新潟に到着 海里の回送と別の越後線の列車と

 海里の回送発車後、いなほが5番線にやってくるとのことだ。

……ん?

 はまなす色のE653系の奥に何かが見えたので、追いかけることに。ここだけ切り取ると、まるでフレッシュひたちと200系の邂逅で、平成初期に時を戻したかのようだ。

遭遇である

 新幹線11番ホームにやってきた200系……ではなく、E2系に会ってきた。これが彼らが上越新幹線―新潟にいる最後の日曜日、ということで、ギャラリーも賑わいを見せている。

しばしのお別れ また会う日まで!

 すっかり上越新幹線の顔になったE2系も、再び図鑑と写真の存在に戻るのか。

 しかし、言われてみたら新幹線そのものが僕にとっては非日常であり、何度乗ろうとも夢の超特急なのだ。ゆえに彼に乗るときはいつでも大きな期待と高揚感、時には不安もあったりはしたが、つまり楽しかったしドキドキ、ワクワクしていたのである。

 顔となった、といっても、その終の棲家としてはやはり東北が相応しいだろう。僕が持っていた図鑑ではこの顔は「はやて」と名乗っていたし、今でも彼はずっと林檎を背負っているのだ。

 これまで「とき」としてお世話になった感謝と、再び「やまびこ」「なすの」(「はやて」)として遭遇できることを願い、相棒と手を振った。

 

 

6.新潟(20:05頃発)→新津(20:18頃着)/信越本線 特急しらゆき8号*6*7

 

 旅の締めである。どう足掻いても、今日は帰らなくてはならない。

しらゆき8号に乗ります

「ちょうど八時手前だよ」

「ならしらゆき乗れるね」

 なので一区間だけ乗った。推しには貢ぐべきなのである。

 

 

7.まとめ&おまけ

 

まとめ1 行程

 

まとめ2 料金

  • えちごワンデーパス ¥1,570
  • 新潟駅新幹線ホーム)入場券 ¥150
  • 新潟→新津 自由席特急券 ¥760
  • 公園のおやつ代 ¥730くらい
  • 神社のお賽銭 十数円

 

おまけ1

 当アカウントにマシュマロが届きました。投げてくれた方ありがとうございます&回答遅くなりすみません……。

 あと質問相手お間違えないでしょうか?(真顔)

 

「告白して失敗するのを恐れる」というのはよくある悩みかと思いますが、この場合「成就する→破綻する→恋人にも友人にも戻れなくなる」という危惧で合ってるでしょうか。違ったらすみません。

 人生、途切れる縁もあれば新たな縁もありそれは絶えず変わっていくもの……と言ったらあまりに無責任ですが、時が経てば友人(腐れ縁や幼馴染)でもその縁の強さ?みたいなものはその多くが弱まっていくと思います。

 曖昧模糊な関係性ではあるが、そこには確かな信頼関係があるのでは……と、お相手から寄せられている言動をみて推測しますし、であればなおのことその繋がりが「崩壊」することを恐れるのも、致し方ないでしょう。

 相棒は「人間関係においても、現状維持は衰退だよ」と言っておりました。あまり好きな言葉ではないのですが、私も「人間関係においても不変のものはなく、絶えず変化していくもので、今繋がっているものの多くは何もしなければ勝手に弱まっていく」ということだけは、確かだと考えております。

 

 こんな回答でよろしいでしょうか。

 ……ん? 

 

 

「独身が高みの見物してる」

 それは……うん。

 私は今日も楽しく生きてます。いや、何の参考にもならず申し訳ございません......。

 

 

おまけ2(メモリールート)

駅メモerの皆様、是非!

 17駅ぶんです。

 

おまけ3

過去記事

 こちらもあわせて是非(逆回りです)。

tomo16change-up.hatenablog.jp

 

 

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