十六番、雑食混沌の戯れ

16番という投手が戦うか放浪するか稚魚と戯れるか妄言を吐くだけ

【マロが行く】彩と飯と海、春の隣、やっぱり旅 -2026.2.16 房総旅2日目

 今日は特急わかしおに乗ることにした。

E257系500番台 特急わかしお -2026.2.16 安房鴨川駅

 

0.前回の振り返り

 

tomo16change-up.hatenablog.jp

 快晴に恵まれ、行き交う電車の音、大都会の風景、気動車のエンジン音、長閑なローカル線の風景、美味い水と酒を味わった翌日。今日も僕らはまだ知らない、良い風景を求めて、やってきた電車に乗る。

 

 

 

 

1.木更津→館山/内房線

 

 いきなり脱線するが、昨夜の話である。

 ホテルの自室で宴でもするかと意気込んで、まあ部屋内には電気ケトルはあるだろうと思い込み、カップ麵を買った。部屋に着いて蓋を開けた。ところが、ケトルやポットの類が見当たらない。共用部のウォーターサーバーはお茶か炭酸水しか出さず、肝心の普通のお湯がない。仕方なく、買い出しをしたコンビニにもう一度戻る羽目になった。思い込みもそうだが、部屋について所在を確認しないまま蓋を開け、その状態でお湯を求めて右往左往した。傍から見ると変質者そのものだったと思われる。

前日夜は自室で宴会

最近何かと話題の(?)ホテルの朝食

 朝食は和食をいただいた。会場に僕しかいなくて気まずかったが、美味しく温かい食事で良い一日のはじまりである。

 

木更津(8:30発)→上総湊(8:58着)

 というわけで早朝の木更津駅から旅を始める。8時半は早朝、異論は認め……なければならない。既に乗り鉄は失格なようである。

木更津駅前には狸?の像が

209系で房総半島を南下

 昨日も乗った209系がやってきた。内房線をさらに南下する。狸囃子でお見送りされて和んだ。いつか證誠寺詣でのリベンジが必要である。

 内房線は次の君津を境に本数が減る。短いトンネルが多いのも特徴らしい。トンネルや曲線でもスピードを結構出すので、ボックスに座りながらなかなかスリルを味わったような気がする。

確か大貫駅

海が見えた かなり小さくだが東京湾観音も見えた

 確か大貫を出たあたりで海が見えた。観音様も遠くにだが一瞬見えた。

 この209系は上総湊止まりである。確か8両編成の先頭に乗っていて、次の列車は向かいのホームの中腹にいる2両のワンマンカー。ダッシュ、とまではいかないが、小走りで乗り換えた。

 

上総湊(9:00発)→館山(9:35着)

 先ほどよりさらに海に迫って走る。

上総湊で乗り換え

さっきより海が近づく

 やはりトンネルや曲線が多く線形は決してよくないが、そこそこ飛ばす印象がある。スリルが魅力の路線なのだろうか。窓枠にカップのコーヒーを置いたりすると危険かもしれない。

 それはそうと、海はいい。正確には、海の見える車窓がいい。何が、と言われても、海だからである。この旅でやることの一つは「海を見る」。地元にもあるではないか、と言われそうだが、そういうことではないのである。

 

 約35分の乗車で、館山に到着。

館山に到着 E131系をお見送り

 E131系には初乗車であった。といっても、地元の留置線や工場でたまに見かける顔である。なるほど、ここで頑張っていたんだなあ。この正面の……水玉?がかわいい。

 

館山

 先ほどの列車は外房線・上総一ノ宮行き。時刻表を見ても、内房・外房と綺麗に分かれる、ということはなく、先の列車のように半島をぐるりとまわるものが多かった気がする。乗りとおしてもよかったのだが、

館山駅

南国っぽい

 折角なので降りてみる。

 本当は木更津を9時半に出るつもりだったところ、思ったより早く起きることができて、1時間早い行程で進んでいた。頑張れば休日でも、午前中に起きれる。まあ寝るのが早かっただけであり、いつもが遅すぎるだけである。新聞読んでて、と言えればいいのだが、残念ながらそうではない。

 

 館山駅は関東の駅100選に選定されているそうだ。駅舎もそうだが、西口の正面の通りを見た感じが、なんか南国の楽園(?)っぽくていい。

海を見せました(北条桟橋)

 海岸へ行ってみた。流石に桟橋の上は風があって肌寒かった。しかしとても良い。天候も良く、実に穏やかであった。

 

 

2.館山(10:36発)→安房鴨川(11:19着)/内房線

 

館山(10:36発)→安房鴨川(11:19着)

 旅を再開しよう。

館山駅 ホームには桜が咲く

九重駅?

太平洋が見えてきた(伝わらない画像)

 鉄道は房総半島の先端までは行かず、館山を出ると進路を東へ変える。東京湾とは一度お別れ。しばらくして太平洋が車窓に現れる。

 館山や次の九重では、ホームやその近くに桜が咲いていた。春の隣……というより、ここが太平洋側・関東地方であることを差し引いても、もう春なのではないか?と思う。冬の越後平野から抱えてきたコート・オーバーパンツは、早速手荷物と化している。

 そこまで眠いという感覚はなかったが、何故か寝てしまった。寝ようとしても寝られなかった子供時代のようにはいかない。気が付くと江見に差し掛かるところだった。ここでは列車交換の為、長めに停車する。

江見駅

江見駅 列車交換のため数分停車

駅メモでは千葉県内でキャンペーン実施中

 ユーザーのくせに全く知らなかったが、どうやら駅メモがデジタルスタンプラリーを実施しているようだ。列車交換のため数分停車した江見や、この後訪れる安房鴨川には、千葉ゆかりのでんこが載るポスターが掲示されている。あまり当ゲームのキャンペーンに積極的に参加するたちではないけど、こうして地域のPRにでんこが使われているのを見ると、なんか嬉しい。

 

 約43分の乗車で、

どこかの橋梁 太平洋が車窓にあらわれる

安房鴨川駅 休憩します

 安房鴨川に到着。同じ電車の乗客は、やはり大半がここで下車したような気がする。僕もここで休憩することにした。

 

安房鴨川

 東西通路に出ると、あるものを見つける。

マスコロ「ありがとうございます」

 ここ・鴨川市は千葉ロッテのキャンプ地だった*1*2ようだ。コロナ禍前までは例年、秋季キャンプや2軍の春季キャンプを実施してきた。現在でも合同自主トレの会場になることが多く、今オフも田村龍弘、佐藤都志也らが自主トレを行った*3とのことだ。

 歓迎を受けてマスコロはご機嫌である。虎キチにとってはまあ、アウェイ、ということになるだろうか……。

 

 さて、鴨川といえばシーワールド。シーワールドといえば、シャチ。僕が生まれる前、姉を連れて行ったのだと聞かされた。

 だが僕はシャチに背を向ける。万が一にも空腹ご立腹なマスコロが食ってしまってはいけないので、とりあえず海岸線を反対方面に歩いてみる。

雲が出てきた

謎の顔は「青い毛むくじゃらのモンスター」

 やや曇っていて、肌寒く感じられる。なんか防波堤っぽい壁に獣の顔が描いてあったが、調べてみると「鴨川ウォールアート」といって、アーティストのyoshi47氏によって描かれた作品だそうだ。鴨川には他にも街中の道路や壁、あとは駅の内部などにも、こうした壁画などがあるらしい。

www.city.kamogawa.lg.jp

 これもマスコロが食べようとしている。壁をかじっても美味しくないはずだが、そういうことではないのだろう。そういうことではないが、僕もお腹は空いた。

 

 近くには小規模ながら道の駅のように、食堂やカフェが集まる施設がある。どうしようかな、と思案の末、

「KAMOGAWA SEASIDE BASE」 施設内にはカフェ・食堂・お土産や野菜等の売店などがある

「KAMOGAWA BREWERY」で昼飯 「AKATEI ALE」と「ロティサリーチキンのオーバーライス」(¥2,320)

kamogawa-ssb.com

 クラフトビールとチキンで、勝った。投打噛み合った完封勝ちである。呑み比べの選択肢もあったが、自信が無かったので1杯だけにする。この「AKATEI ALE」は、フルーティーな酵⺟とホップの爽やかな⾹りを楽しめる(※HPより)味わいとなっている。シンプルに色・名前・直感で選んだだけなのだが、とにかく、かなりうまい。チキン及びそれにかかっているソースがビールにもよく合って、つまり相当、やばい。

 

 駅の反対側に歩いてみると、

菜の花畑が広がる

 菜の花畑を見つけた。

nanabatake.jp

 田畑の一角を飾る、黄色。曇り空の下でも、その色彩や香りは確かなあたたかさを主張していた。

 やはりここは春である。地元より数カ月も早い春の訪れは、まあ、羨ましい。もう少し花の香りに癒されていたかったが、

菜な畑ロード

「美味しそうなお花~」

 食いたそうにしているので、戻った。確かに菜の花は、おひたし等で食べることはできる。できるんだけどさ……。

 

 

3.安房鴨川(14:13発)→東京(16:04着)/特急わかしお9号

 

 列車の時間が迫り、駅へ戻る。

なよりとE257のかわいいイラスト

留置線で電車が待機中

 ちなみに当駅のNewdaysは完全セルフになっている都合上、酒が買えない。なるほど、酒の無人販売なんぞしたら大変なことになる。しかしこの旅では、折角美味い酒に出会いながら、それを御土産に出来なかったことが心残りだ。シーサイドベースで呑んだAKATEIエールに、昨日久留里で呑んだ藤平酒造の純米酒とりんご酒。どれもかなりうまかったなあ。

 

 名残惜しいが、今回の旅の大きな目的がもう一つ。

これである

 入場すると、お目当ての電車が停まっている。

 先ほどいた菜の花畑のように鮮やかな黄色、大らかな海の青、明るく眩しい白。睨んで来て怖い顔だなあと昔は思った。だが、よく見ればかわいらしく、また彩やあたたかさのあるこの地を走る列車として、相応しい輝きを放っている。

 インスタグラムには「再会」と記した。

Series E257

 確かにこれは紛れもなくE257系。とはいえ、かつて甲州路を走っていたもの(0番台)とは外見も内装も異なる。だが、この500番台は房総特急以外にも、臨時列車での運用があった。僕の在学中にはホリデー快速として河口湖まで走っていて、富士急行線内は乗車券のみで乗ることができたため、バイト帰りに何度かお世話になったことがある。

 もっとも「わかしお」としては初乗車。先述した、僕が生まれる前の家族旅行の際、この列車に乗ったようだ。つまり183系か、デビューしたばかりの255系だったというわけである。

 

 定刻通り、列車は安房鴨川を出発。 

 わかしおには車内販売がないので、燃料の類は予め買っておく必要がある。鴨川駅の向かいにはセブン(有人)があったし、すぐ裏手にはイオンがある。今思ったが、イオンなら地元ならではの酒類なんかも置いていたのではなかろうか。ともあれ、またしても特急×酒の千載一遇チャンスを逃してしまった。つくづく難しい。

どこだっけな

 こちらも時折トンネルや曲線があったりするが、この列車は無理をしない印象だった。地図上では海の近くを走っていても、実際は建物やトンネル・木などに阻まれて、ビューポイントを探すのは結構苦労した。勝浦の手前あたりが最も綺麗に見えるかもしれない。

 

 しばらくすると線路は海から離れていく。車窓が内陸の風景を映すようになると、特急らしいスピード感になってくる。

海から離れるとスピードが上がる

大原駅 いすみ鉄道の気動車が留置されている

 途中の大原ではいすみ鉄道に乗り換えることが出来る。こちらも歴史ある車両が走っているほか、美しい花の風景と車両を切りとった写真をよく目にする。

 こちらと小湊鉄道に乗るプランも候補にあったが、調べると脱線事故で長期運休しているそうだ。復旧は長期化するようで、現在は代行バスが運転*4されている。ホームには気動車(キハ20か52かどちらか)が留め置かれたままになっていた。沿線にはポッポの丘もあるので、小湊鉄道同様、必ず乗りに来ると決めている。

 

上総一ノ宮 下りのわかしおと離合

 上総一ノ宮では、下りのわかしおと離合した。ここは上下線とも終着・始発になっていたりしていて、重要な駅である。なんか留置線で209系が左右の扉を全開にしていた気がする。

 

 大網では東金線が分岐している。成東までの短い路線だが、ここでも邪心を発動してレーダーで獲ってしまった。成東だけは逃してしまったが、途中駅はなつめを使わなくても獲得が可能だ。

 次第に建物の数が増えてきた。蘇我では10両編成越えのスカレンジや、赤い京葉線の姿を見るようになる。

建物の数が増えてきた

スカレンジ

車両基地

 内房・外房線を完乗することができた。チェックインすると他線の駅を拾ったり、線路も高架になったりして、都心に戻って来たという感じがする。

 ちなみに僕の乗車した1号車は、安房鴨川から上総一ノ宮くらいまではかなり空いていた。大網、蘇我あたりではサラリーマンが増えてきた印象だった。海はシーズンオフだし、まして平日だからという理解でいいだろうか。きっとそうである。平日旅万歳。当アカウントでは、シフト制且つ月曜定休なことを悔いてきたが、むしろ今回の旅はこの恩恵を多大に受けているといえる。

 

舞浜を通過 東京はもうすぐ

 ところでこの車両は前面展望が可能だ。蘇我を出てしばらくの間かぶりついていた。折角指定席がある*5のに、である。海浜幕張を出たあたりで車掌さんが来て「切符をお持ちですか……?」と聞かれ、携帯していなかったので慌てて席に戻った。

 

 夢の国の横を通過し、やがて地下区間へと潜っていく。所要時間は約1時間50分だが、

東京到着!良い旅をありがとう

 実にあっという間に、終点・東京に到着。名残惜しいが、大変楽しい旅に感謝して、我々は列車を降りた。

 

 

4.家路

 

 この後は大宮から新幹線に乗り、帰る。

グッバイ東京

E657系 確かときわ

 昨日も述べた通り、我々は雑でもいいから……いや、雑な旅こそするべきだったのだ。とりあえず、つべこべ言わず、ドアを開けて外に出る。一応都合上、宿や列車の手配などはしなくてはならなかった。だが、陰鬱とし、停滞する気分を晴らすのには必要だった。

 それは房総で出会った酒や飯。神社。気動車でいく長閑な風景。雄大な海の風景。特急や新幹線。東京。前日に受けた試験だってそうだ。どれもかなりうまかったし、かなりきれいだったし、かなりよかったし、かなりやばかった。まとめると、かなりあれだったのである。鈴ヶ森ちかや旅仲間から教えられたのは、とりあえずドアを開けて一歩踏み出せば、なんかあるということである。

 

 大宮で列車を待っていると、

E2系と再会(列車名忘れた)

後続も来た(確かやまびこ151号) 反対側にもいますね

 これまた懐かしい顔と再会する。E2系はまだ定期運用には就いてこそいるが、恥ずかしながらまったくダイヤ・運行状況を把握しておらず、果たしてどのくらい残っているのか、もう会うことはないのでは……などと思っていた。後続や対向の列車も続けてやってきたが、旅の最後に良いものを見た、と思った。おそらく乗車は叶わないだろうけど、最後まで存分に走り抜けてもらいたい。

 

 帰りはとき335号に乗った。キュンパス(後述)効果なのか結構混雑していたけど、次第に空いてきた。浦佐で駅弁を空ける。マスターレポートには久しぶりに(といっても昨日もだが)「たいへんよくできました」のスタンプを頂戴し、僕の旅が終わろうとしている。

新幹線×酒×駅弁 去年はやった記憶が無い

 車内で食べるなんぞいつ以来の話だろう、少なくとも去年はやらなかったな、と言ったら怒られた。そういう機会はしかし、作るべきなのだ。やれ野球がない、きっかけがないなどと言い訳するのも、僕のよくない性だと思う。

 

「マスコロよ」

 思ったことを呟いてみた。

E7系で新潟到着 楽しかった!

「やっぱり旅っていいよな」

「まとめが雑&気付くのが遅い」

 はい。

 

 ちなみに終点・新潟に降り立ってみると、びっくりするくらい寒かった。何なら雪も降っている。僕は絶句した。ようやくこのタイミングで絶句する羽目になるとは思いもしなかったし、何とも情けない。前日早朝の時点で早々に手荷物と化したコートとオーバーズボンは、やはり必要不可欠だった。間違いなく数時間前はあたたかくて、花が香っていて、春の隣だったのに。つくづく山の向こうを恨めしい、羨ましいと思いながら、僕は冷たい家路を歩き出した。

 

 

5.おまけ

 

経路

  • 木更津(8:30発)→上総湊(8:58着)/内房線普通
  • 上総湊(9:00発)→館山(9:35着)/内房線普通
  • 館山(10:36発)→安房鴨川(11:19着)/内房線普通
  • 安房鴨川(14:13発)→東京(16:04着)/特急わかしお14号

  ※以下省略

 

キュンパスを使ってみた

キュンパス

www.jreast.co.jp

 確か3シーズン目の発売になるだろうか。今更ながら初使用となった。

 ただのフリー乗車券であるだけでなく、別途特急券を買わずして特急や新幹線に乗れて、また1日用であれば2回まで座席指定ができるという、実にとんでもない切符である。今回の場合、「とき」は自由席を利用してもよかったのだが、混雑になりそうなこと、また逆に行程中に座席指定ができる列車がちょうど2本だったため、余すことなく権利を消化することにした。

 今回は日・月の旅程だったので2日目しか使えなかったが、大宮→新潟の片道の新幹線*6だけで既に元が取れる。ちなみに今回の行程を通常運賃で移動した場合、

  • 木更津→館山 990円
  • 館山→安房鴨川 590円
  • 安房鴨川→(経由;東京・大宮・新潟)→新津 8,030円
  • 安房鴨川→東京 特急指定 1,580円
  • 大宮→新潟 新幹線指定 4,830円

  合計;16,020円

 つまり約6000円も得をしたことになる。新幹線こそ最初は混んでいたが、旅先では余裕を持って観光できた。乗降のたびに切符を買い直す手間もないし、大変良い切符だったといえる。

 もっとも、それならば浮いた6000円でなんか御土産でも買えばよかったと、書いていて後悔している最中なのだが……。

 

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現在(約4週間後)

 ………。

 ………………。

 

 

 

 

 

「旅に、出たーーーーーい!!!!!」

「ツイ廃にわかアニオタ兼引きこもり寝坊陰キャうるさいし今日も正午起きで何も捕食できなかったよ」

 はい。

 

 ……多いけど全部当てはまってるんだよな。