むしょくとうめいのらくがき

鉄道と酒と野球ではしゃぐ5歳魚と27歳児の気ままな放浪記とか落書き 

【マロが行く】山や森の深い「青」を食べよう -2024.6.19 磐越西線

 きょうは磐越西線に乗ることにした。

キハ110を見つけた -野沢駅

 

 

 

1.磐越西線(新津⇄野沢)

 

「夏だあああああああああああああああああああああ」

「引きこもり寝坊陰キャうるさいよ」

 はい。

 

新津(11:43発)→野沢(13:01着)/230D

 相棒の指摘はまあ、否定のしようもない。

 やれ放浪だの気ままな旅だの乗り鉄だのと言っている割には、鉄道どころかドライブにも出かけていない。通勤のおかげで無駄に車の走行距離だけは伸びているのと、旅ではない外出で鉄道を利用してSuicaを紛失したりしてはいるが、一つ言えるのはこの【行く】の頻度が少なすぎるせいで色々と夢のまた夢、案の定相棒・マスコロは激怒している。

 引きこもりたいわけでは断じてない。何せ、良い季節に違いないのだ。カーテンの向こうの色彩と、窓を開けて吹いてくる風が、

旅せよと言っている -新津駅

「青」の世界へと今年も僕らを誘うのだ。

 

 というわけで、無理やり早く起きた。無理して起きても次の列車が11時半とかなので、まあ仕方あるまい。その一本前は9時半、そのまた前は6時ちょうど*1。起きられるわけないやろがい。6時は深夜、9時半は早朝。異論は断じて認めn

「自称乗り鉄やめてまえ」

 すみませんでした。

 11:43、GV-E400系気動車が定刻通り新津を発車。一日のはじまり。

 しかし帰宅途中と思しき、高校生のような制服がわりといる。テスト期間だろうか。且つ、信越線からの乗り換えで、Suica圏内―新関や五泉あたりで降りていくのか、と思いきや、その先の三川や津川で降りていく人もいたような。我々と同じような日帰り旅を装った客も少なからずいて、車内は思っていたような様子とは、僅かに異なる。座席を選ばなければ座れるのだが、車窓を眺めるにはロングシートから振り向いたり、反対側の窓を他客の視線を交わすしかない。

何度も阿賀野川を渡る

 そのようにしてでも、新津から分岐する路線の車窓―とりわけ磐越西線のそれからは、定期的に摂取しなくてはならない栄養素があると思う。

 それは新津から左へカーブして秋葉の丘陵を目の前にするところから既に始まり、能代川の鉄橋を渡り、田園を抜け、五泉で「この先はSuica使えません」という注意放送を受け、猿和田を過ぎて山が迫り、馬下でトンネルに入り、……という、次第に深まる「青」あるいは「蒼」ではないだろうか。

津川~三川間にて

 散歩していてたまに横の単線をトコトコと走っていくのを見かけるあの気動車は、こんな風に森の僅かな隙間をかいくぐるように、車体を木の葉に撫でられながら、山を登っていくのだ。トンネルを抜け、阿賀野川を渡るたびに、風景は色彩を帯びていく。途中の無人駅には、Suicaどころか改札機も人もなく、駅の前にはぽつ、ぽつと民家があるだけである。道路沿いの直線がここに繋がっているのも、木漏れ日も、エメラルドグリーンの阿賀野川も、自然に呑み込まれかけているトンネルや保安機器?も、対岸の49号のトンネルみたいなやつも、謎に放置された橋脚も、

「銚子の口」付近(徳沢~上野尻間)

 すべてがエモい。どこからが自然で、どこからが人の文明なのか、いまいちよくわからなくなるが、

磐越西線に乾杯……🍻」

「昼間から吞んでる頭じゃあしょうがない」

 である。こんな風に呆れるだけの5歳魚も、美味しそうに一番搾りをグイっと飲み干した。

 

野沢、道の駅

 13:00ちょい過ぎ、

野沢に到着

 野沢に到着。

 高原の装いと、一切の架線が無いが割と広い駅構内がこれまたエモかった。何せホームが無駄に広いのである。無駄に広いホームは必要。なんと美しく切ない二律背反だろうか。ちなみにマジレスをすると、どうやっても7両くらい余裕で停まれそうなホームには令和6年現在でも本当に7両+機関車の列車が停車するので、これは遺構でもなんでもない。

 

 さてお腹が空いたので、

道の駅にしあいづに来た

 「捕食するぞ」

 そうじゃない。

 サイズ感的にはこちらが赤ベこに呑み込まれそうである。というかそんなんばっかである。

 

  駅から正面の通りを直進すると現れる道の駅「にしあいづ」は、2年前に訪れたことがある。

tomo16change-up.hatenablog.jp

 駅から10分かかるかかからないかくらいで歩いて行けそうだった(実際行ける)ので、前回訪問時に次は列車で来てみようかと思っていた。たまにこの「森と水と浪漫」という栄養素の摂取旅をするのに、折り返し地点としてちょうどよいだろう、とも考えた。

 ここのグルメも食べたことが無かった。ちょうど兄弟はお腹が空いている。出入口で待ち構える牛をぱくり……ではなく、

会津山塩らーめん」 塩分補給(過多)

 安定のラーメンである。

 暑かったので塩分補給できそうなものを選んだ*2。過多な気もするし、汗によりかえって失われたような気もするが、かなりうまかったので気にしてはいけない。ちなみにこれを深夜に書いていてとても空腹になってしまった。セルフ飯テロである。

 

 だいぶ時間が余ったので、

散策

 散歩する。

 ここにも眩しいくらいの「青」が広がっていた。本当は川の見える場所にも行ってみたかったが、暑かったのと微妙に距離があったからやめた。お土産にお酒と調味料を買って、帰路につく。

 

野沢(15:23発)→新津(17:11着)/231D

 駅に戻ってみると、

㊤保線車両㊦キハ110の会津若松行き(野沢で折り返し)

 なんかいた。

 放置されている感が半端ないが、ああ見えて現役の保線車両や機関車。その向こう側には会津盆地からやってきて折り返していく、キハ110の2両編成。山間の駅に広がる、初夏の静かな風景。

 新津行きのGV-E400系が定刻通りにやってきた。二両編成の後部車両は僕を含め3名しかおらず、その僕以外の2人はいつの間にか降りて、二両目は貸切になった。再び気動車は森と水の隙間をくぐり抜けて、峠をのぼり、県境を越え、また降りていく。

途中ダムも見つけた -上野尻付近

確かこれが県境 -徳沢~豊美

 阿賀川が再び、阿賀野川と名前を戻す。

 心地よい眠気に誘われて、気が付くとさっきの深い青はどこへやら、田園のど真ん中を走っている。今度は別の高校生が、新津や新潟方面へ帰っていくのだろう、群れを成して乗ってきた。僕の束の間の夢も、醒める。

 

 なんとも贅沢な昼寝であり、お昼ご飯である。この深い色彩から感じるマイナスイオンと、森の隙間に響くエンジン音と、心地よいジョイント。程よく癒されて、それでいて漲る夏の生命から活力を……

道の駅で売ってた「れもんのお酒」

 貰うはずもなく、戻ってきた現実に絶望するのであった。

 

インスタ

 

今回のメモリー

新津~野沢

 日出谷抜けちゃったけどごめんなさい。

 ちなみにえちごツーデーパスは野沢までがフリーエリア内となる。が、行ったのは平日である上に往復2340円(片道1170円)。つまり、ここだけ切り取ってもツーデーパスの元は取れない*3ので注意されたい。

 

 

 

2.おまけ

 

 やきうを観に行きました。

横浜DeNA対巨人 -2024.6.25 ハードオフエコスタジアム

 

baseball.yahoo.co.jp

「劇場併殺楽しいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」

マスコロ「捕食するぞ」僕「それより黄色い鷹を頼む」

「ツイ廃やきう民兼今季出場0兼昨シーズン.000うるさいよ」

 はい。

 なんか多くない?

 そして今気づいたけど日付が6月26日になっててオワタンゴ。すみませんでした。直すの面倒なのでそのままにします。

 

 観戦記録やってほしいという要望があったので*4そのうち*5書きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:時刻表 新津駅 磐越西線:JR東日本 (jreast-timetable.jp)

*2:マスコロ「そこまで考えてないやろ」

*3:なんか値上げして2800円になってた。えちごワンデーパス えちごツーデーパス:JR 東日本 (jreast.co.jp)

*4:マスコロ「誰から??????」僕「すいません嘘です」

*5:いつなんでしょうね。