十六番、雑食混沌の戯れ

16番という投手が戦うか放浪するか稚魚と戯れるか妄言を吐くだけ

【オイシックス新潟アルビレックスBC】ただ、愛と夢と闘志(と食欲)なだけ -2025振り返り

 おいしくてたのしいこの地獄に、一つのピリオドが今年も打たれた。

2025シーズン終了 -2025.9.28 ハードオフエコスタジアム

 

 

 

1.大きな「+1」

 

 昨2024年度からNPBに参入した、地元球団・オイシックス新潟アルビレックスBCの、参入2年目のシーズン。

 前年は最下位に沈んだが、劇的な展開も多く、ホームゲームでは勝ち越し。知念大成や下川隼佑・上村知輝がタイトルを獲得したり、1軍主力クラスや日本代表クラスが名を連ねる中でも、NPB相手に戦えるという希望を抱かせた。また、スタジアムグルメやイベント等も充実していたし、「野球観戦」を地元で、それも気軽に享受できる幸せがあった。一方、ビジターで勝てない、夏場の疲労……といった課題も現れ、オフのドラフトで指名されたのは下川1名のみ、NPB経験者の復帰はゼロという、悔しい結果も待っていた。

 それでも、

去年は最下位だったが、いい一年だった -2024.9.24

「このチーム、ええやん」

 単に飯を食いに来ただけだったはずのツイ廃やきう民こと僕は、気付いたらサポーターに交じり、応援バットを叩き、勝手にやきもきし、勝手に喜び、勝手に戦っていた―。

 

 というわけで、いつにも増して長い冬が明け、迎えた2025年シーズン。選手は入れ替わり、監督もBC時代から指揮を執った橋上秀樹が退任し、投手コーチだった武田勝にバトンを託すことになった。

 台湾での強化試合等を経て、迎えた開幕戦。4番には元BC信濃の主軸・大川陽大、捕手に大卒新人の中澤英明、開幕投手には能登嵩都を抜擢。昨季年間8勝に終わったビジターゲームで、いきなり白星を挙げる。その後ホーム開幕戦でも連勝を飾り、

ホーム開幕戦で連勝 -2025.3.23

「このチーム、いける」

 圧倒的なスモールベースボールぶりを見て、そう思った。

 もっともそれは、引き返せない地獄に今年も足を踏み入れたことを意味していた。

 

 4月25-27日、戸田球場でのヤクルト3連戦では、27日に牧野憲伸が無四死球完封を果たすなど3連勝。5月18日には八王子で讀賣に競り勝つと、5月20・21日には横須賀スタジアムで連勝。この時点でビジターでは9勝目を挙げ、早くも昨季の数字を上回ることになった。

 一方、得意だったはずのホーム戦で、完封負けをしたり大敗する試合も増えた気がする。5月29日の悠久山では1対19と一方的に敗戦。6月は6-8のエコスタ讀賣戦は勝ち越すも、昨年連敗したソフトバンクには今年も実力差を見せつけられる結果となった。それでも翌週のDeNA戦で勝ち越し、一時は入れ替わって6位に立つと、6月末の楽天戦でも勝ち越した。

 ところが後述するように、序盤に複数得点しながら、特に7/4(金)横須賀のように、守備の乱れによりひっくり返される試合が目立ち始める。7/6(日)の平塚でも逆転負け、さらにみどり森では西武に3タテを喫する。昨季はミラクルを演出してきたみどり森では、今季は5試合で1勝4敗となってしまった。

 オールスター休み明けの悠久山では連勝、さらに苦手のロッテに勝ち越す。前半戦で白星なしの8連敗だったロッテ戦では、逆に後半戦持ち直し6勝を挙げる。ところが8/9(土)の山形のゲームで楽天に競り負けたのを起点に、10連敗と失速。柏崎開催ではDeNAに連敗。8月19-21日はエコスタで讀賣にいずれも大敗してしまった。

 9月、ヤクルトとの「裏天王山」では痛恨の連敗。一時は6位に迫っていただけに、特に8月以降の失速が悔やまれる。それでも9月25日には単独7位が確定。最終的には47勝73敗1分、勝率.393でシーズンを終えた。

 

 ……なんか折角順位を上げたのに、負けたことばかりを書いてしまう。だが、これは「戦える」という期待であったり、勿体ないミスとかもどかしい展開とかで、「仕方ない」では片したくないような、そんな思いで試合を観ていたが故だと理解してほしい。

 予め言っておくと、今年のリーグ7位という数字は、とてつもなく価値のあるものである。それでも、いや、だからこそなのだ。

 

 

2.「あと一歩先」の夢の為に ~課題~

 

 詳細な数字・データは各々スポナビやら何やらでご確認いただくとして(←他力本願)、あくまで僕の現地や配信で見た印象を頼りにお話しする内容であることをご了承されたい。

 

圧倒的なスモールベースボール

 武田は「ウチはホームラン出ないから」「初回からバントするよ」と言っていた。チームでは16犠打でリーグ最多を藤原大智が記録。斎藤佑樹が来た試合でも、1・2塁で3番の園部佳太にバントを指示し、4番の大川の適時打で得点したんだっけな。

戦いに備えて -8.20

 本塁打33・盗塁40はいずれもリーグ最少。一方、こうやって繋いで、泥臭く、しぶとく点を取る。4月4日の西武戦も、9回に小西がバント、浅井が進塁打で、最後はエラーを誘ってサヨナラ勝ち。これが今年のオイシックスの野球―圧倒的なスモールベースボール、そう掲げられた。

 今年はオイシックスに限らず、NPBの1軍でも何を思い出したのか、初回無死1塁で2番打者が送りバントをするシーンが増えたように感じる。この「送りバント」そのものの是非は一概には語れない。まあセ・リーグ最多となった中野拓夢44犠打に関しては本当にどういう狙いあるいは恨みつらみがあったのか首脳陣に是非とも御意見を賜りたいところではある。ただ一つ言えることは、

「当たり前だけど、ミスすれば”流れ”を手放すよね」

 ということだ。

 

「手堅さ」の裏にあった「危うさ」

バントは手堅い作戦なのか

 初回無死一塁、2番が犠打を試みるが三振。……これが終盤ならともかく、初回ならバッテリーの立場で言えば「バントさせてアウトを1個貰う」で十分な気がするのだが、そういうわけにはいかなかったのだろうか。まあ、結果としてバントを防いだバッテリー・守備陣が上だったと言うほかにはあるまい。後述するが、これは「色々、越えてくれ」という話になる。

 さて上述の場合、例えば走者に盗塁が期待できず(動いて来るという素振りもなく)、続く3番打者も走力の高くない右打者だった場合、守る方としても併殺が取りやすくなる。……併殺のリスクなんてのはヒッティングだろうと同じことなので、正直これはベンチから見てどちらの方が確率が高いのか、という問題にしかならない。ただ、バントが失敗になったとき、次の手は用意できているか。「話は送ってからだ」という感じだと、幸運がなければ点は入らない。

 幸先よく先頭打者が出塁したのに活かせない、というケースは、後半特にあったように記憶する。また、こんなこともあった。9月13日(土)浦安でのロッテ戦、2対1とリードして迎えた9回表。無死満塁で、打者は8番・片山悠。初球スクイズをするも、打球は投手正面に転がり併殺。三走・篠田大聖がスタートを切っていたのか、そもそもサインは「スクイズ」「セーフティスクイズ*1のどちら、あるいは「それ以外」だったのか、というところは疑問が残る*2。個々だけでなく、チームとしても詰めていかなくてはならないポイントだった。

アピールできなかった「足」

 ともあれリターンに対して一定以上のリスクを伴い、決して「安全」「手堅い」とは言えないのが、バントという作戦だと僕は思っている。これが、長打力や走力を補うためのやむを得ない作戦だったのだ、と言われればまあ仕方ない面もあろう。それは編成部も含めて考えるべきである。また、1試合ではなく「その先」=他球団に移籍した時、例えば守備固め等の途中出場から巡って来た打席で、プレッシャーのかかる場面でバントを決めてくれるか、という所を見たいのでは、という意見もあった。

 ただ走塁に関しては、チーム最多盗塁は藤原の11。こちらも当然失敗に終わるリスクはあるが、藤原以外には二桁盗塁を決めた選手がいなかった(知念が5回成功9回失敗しているとはいえ)のを見ると「もっと走れそうだけどな」という印象を抱く選手も何人かいる。長打力に関しては、大川は本塁打こそ7だったが二塁打が25でリーグ最多だった。その他は、まあ「思った姿に中々ならず苦しんだなあ」という印象に繋がるので、来季に期待する。

 

難しすぎるけど結局「普通」が一番強い

 あとは守備面に関しても、いつぞや言及したように、防げるミスが失点に繋がるケースが見受けられた。記録に残らないところで「危ういのではないか」と思う場面も見た。

 コンバートに関しては、園部にしても藤原*3にしても、本人と話し合った結果でもあるだろう。内野手未経験の僕からするとあまり言及もしづらいが、改善のためにすべきことは、本人・および現場が一番分かっているはず。あとは長打警戒の場面でラインを詰めるとか、フライを誰が捕るのか、みたいなことの確認。外野からの中継にしても、「単なる悪送球」ではなく「どこへ・どう繋ぐのか」というところから見直さなくてはいけないプレーがあった。

7月みどり森では痛い守備のミスから失点 -7.12

「エラーをしない」ではなく「1つ先の塁へ行かせない」「1点少なく守る」「取れるアウトを取る」ことが守備の目的。それは選手個々の技術だけでなく、バントの項とも重複するが、チーム―ここでは投手との連携も含めて、詰めていく必要がある。

 攻撃では繋がって序盤から複数得点をしながら、中盤以降に追加点を取れず、追いつかれるケースがあった。そうそういつも「先制・中押し・ダメ押し」で点を取るなんてのは理想形過ぎる。ただ、例えば点を取った後にすぐ失点したり、失点した直後にあっさり攻撃が終わったりすると、仮にリードしていても「流れ」は相手にあるような気がしてしまう。

先制するも追いつかれ、タイブレークで大量失点 -8.20

 ……この見えない、どう考えても気にしたら負けなのに、それでも気にしてしまう二文字は、野球では顕著である。一方でこれらを手放すのは、岡田彰布がかつて唱えて虎を勝たせたような「普通」「当たり前」が叶わなかったときだ。

 当たり前のことを、当たり前にする―何とも口で言うのは容易く、実行の難しいことか。だが、できたチームなら「何となく」でも勝った。そのチームはそれまで、できなかったから負けてきた。そういうことなのである。

 

「打てませんでした、打たれました」で終わるな

 所謂「投打ともに振るわなかった」試合もよくあった。

 6月のソフトバンク戦、点差以上に実力差を見せつけられ、初夏にも関わらず冷え切った空気が漂った。8月に大型連敗していたとき、(1試合はタイブレークだったが)5戦連続で5点差以上をつけられる一方的な展開になったこともあった。120試合もやっていれば、時には一方的なゲームになることもあり、どれだけ心構えがあっても起こり得ることなので、こればっかりは見る側にも理解が必要だ。ついでに言うと「やる方」においてダブルヘッダーで合計1-36で連敗したこともあるので何も言えない。

 まして相手は強い。ドラフト指名を経て、実績を積み上げて、選ばれてきた者たちだ。

横浜DeNA・度会隆輝 -8.17

讀賣坂本勇人 -6.6

楽天・辰巳涼介 -9.26

ソフトバンク東浜巨 -6.11

 1軍はおろか、何ならオールスターに出たり、日の丸を背負ったこともある兵が今年も多くやって来た。僕も彼らを見て「うわすげえなあ」とか「何でここにいるんだよ」とつい思ってしまうが、いい加減その耐性を付けないとなあ、と思う。ましてグラウンドに立つ選手が「相手はあの○○なので歯が立ちません」ではいけない。

 大敗している時こそチャンスな選手だっているだろう。出たときに「何がなんでも爪痕を残す!」という準備ができているか。それこそ「明日はないかも」の覚悟でプレーできているか。実際に爪痕を残してきた選手がいま、生き残って戦っているはずだ。

 

「あと一歩」を乗り越えろ、「たった一ミリ」上回れ

 あとは接戦・ワンチャンスをものにする勝負強さ。後半ではチャンスであと一本が出ない展開が多かった。緊迫した場面で、いかに自軍がミスをせず、相手を上回るか。

 今季僕の現地観戦時、延長タイブレークは計3度・全てホームゲーム*4であり、そのいずれも10回表に失点し、裏に反撃できずに敗戦となっている。

タイブレークを1点で抑えたにも関わらず、拙攻響き完封負け -9.16

 登板して1球目から走者1・2塁となっていることは理不尽なことだが、それにしても呆気なく失点*5するだけでなく、その裏にホームが遠いこと*6タイブレークでなくても、緊迫した場面で「プレッシャーで真っ白です」「ギアチェンジした相手に歯が立ちません」では困る。

 

 チームとしてもそうだが、選手個人としても試合を左右する局面・順位を争う試合やプレーオフなど、痺れる場面にこの先も出くわすことだろう。そこで一歩、一ミリ、一点でも越えること。一点でも少なく守ること。口で言うことの何と容易く、何と当たり前のことかと我ながら呆れるが、これに尽きるのだ。

 そうしてギリギリの戦いを演じ、終わってみれば何となく、1つ上回っている―「何が強いのか分からない」チームが、最後は強かったりする。憎い宿敵が、そうやって勝ってきた。今年はそうやってギリギリ上回ったから、贔屓球団は悲願を達成できた。昨年、そして今まではあと一歩越えられなかったその僅かな壁と、大きな重圧。

 

 1点を取りに行き、1点少なく守る野球の体現には、数字が示す通り課題が山積している*7。体力や経験値も発展途上だ。だが一番持ってほしいのは「たったワンチャンス」で爪痕を残し、「あと1歩」を乗り越える執念と覚悟。選手個々の目標実現の為にも、それを切に望む。

 

 

3.楽しい・おいしい地獄

 

大健闘

 ただ、この「7位」という順位と、また今季動員した103,701名の観客数は、球団として誇れる・誇るべき数字と思う。

 順位が何を意味するのかは、僕の口から語るまでもないだろう。単に「昨季より1つ上がった」というだけではない大きさ・重さが、この数字には表れている。

 ビジター勝利数は昨季の倍となった。その分ホームゲームで思うように勝てなかった印象も受けるが、昨季課題だったところで大きな改善が見られた。

 個人タイトル争いに名前を連ねる選手も多くいた。12勝・102奪三振防御率2.60・勝率.750で投手四冠に輝いた能登嵩都、その能登に次ぐ2位の防御率2.90・87奪三振を残し後半はセットアッパーとして活躍した牧野憲伸。昨年指名漏れとなった知念大成は、今年は9本塁打と長打力をアピールし、64打点で打点王を獲得した。

 詳細なデータはスポナビやニュース等でご確認いただくとして、ここでは印象に残った選手を挙げる。ちなみにあえて書きませんが目黒宏也さんと牧野憲伸さん、西宮でお待ちしております。

 

隙あらば西村

 昨季はリーグ最多の62試合に登板したサイドハンド・西村陸は、今季は主にイニング途中―対右のワンポイントや、ピンチの場面での火消し役として投げることが多かった。今季は40試合・防御率4.30という成績だったが、難しい場面を切り抜けてきた印象だ。

 8月28日のロッテ戦、同点に追いついた直後の5回表、1死満塁・3番茶谷健太を迎えた場面で登板。1-1から外角直球を打たせて、二ゴロ併殺打。チームは6回に勝ち越し点を挙げたが、絶体絶命の場面を切り抜け勝利投手にもなったことで、見事MVPに輝いた。

西村の好リリーフ、チームは接戦をものに -8.28

 今季は僕が観戦した試合では10試合で投げているが、その全てが前述のようにイニング途中からの登板だった。中には「前の投手が残した走者を還してしまった」場面もあったが、それでも終わってみれば現地観戦時は4回2/3を投げ、防御率は0.00。通算でも2シーズン20試合で17回2/3・防御率2.04と好相性だ。今後にも期待したい。

 

驚異の現地観戦時打率

 贔屓球団を抱えるやきう民の皆様も、このように「観に行くとこの選手がよく活躍する」というジンクスはあるのではないだろうか。僕の場合、かなり露骨にそれが出ている感じがあったので、気になって調べている最中である。ちなみに僕×阪神でいうと、梅野隆太郎が思い出したように打ちまくったり*8、佐藤輝明は全然打たなかったり*9糸井嘉男福留孝介とは相性が悪かったり*10している。

 とはいえ、オイシの場合は観に行ける試合数も増えたので、まあまあ分散するだろう……と思っていたが、そんな中でも破格と言える好相性を叩き出した者がいた。藤原大智である。

 ツイートしたとおりだが、実際は9月6日中日戦の終了時点では、本当に今季の現地観戦時打率が4割を超えていた。昨季は数字こそ.281(32-9)だったのだが、後半戦は9試合で23打数8安打で、四球での出塁も取っていたので、印象が強かったのだと思う。オフに市内で行われたイベントで、本人に好相性なことを伝えたこともある。

 昨季はNPB参入初年度の主将としてチームを引っ張った。内野手登録ながら主に外野を守り、二塁・三塁もこなすユーティリティーは、今季は遊撃を主戦場とした。春先は主にその守備で苦戦していたが、後半は順応。打順もリードオフでの出塁、繋ぎ役、下位でのチャンスメイク、代打と色々こなした。公式の最終的な成績は打率.255(290-74)だったところを見ても、やはり僕とは極めて相性がよかったのだ、と思っておく。

 現地観戦時は通算37試合は出場で、安打を放ったのが19試合。マルチヒットが10試合あった。9月28日、最終打席でエコスタのライトに放り込んで見せたソロホームランは、サポーターの記憶に刻まれることだろう。

 登場曲*11も相まってボルテージが上がり、さあ攻撃だ、という雰囲気になれるのが好きだった。沢山の喜びを届けてくれたことに感謝したい。

 

痺れる戦いを制する

 一進一退の攻防で、「痺れる」とか「ヒリヒリする」とかいう表現が似合う戦いがあった。こうして寿命を減らすことは我ながら愚かだなと思うが、全く改めようとする意志はない。

 特に自身が現地で何日も勝っていない、という試合で、そういう戦いを制して勝った試合があった。

 

6月17日(火)対横浜DeNA(エコスタ)

 今季はナイトゲームでの相性が悪く、両球団含めて7試合目―6/17(火)の横浜戦でようやく初白星となった。ちなみにオイシに限ると16試合観戦し、5勝に終わっている。夏の夜×ビール×エコスタのなんと趣のあることかと思うのだが、ここに「勝ち」が付いてほしいと願うのは贅沢だろうか。

今季ナイトゲーム初白星、自身の現地連敗を4で止める -6.17

 先発・安城健太が好投。打線は2回に一挙5得点など奮起、中盤には中澤英明が1号ソロを放った。ちなみに先述の藤原が最終戦本塁打を放つまで、今季唯一の「現地で見たオイシの選手が放った本塁打*12だった。先述の通りチームとしても本塁打は少なかったとはいえ、敵チームの本塁打*13ばかりを見せられると、何だかなあ……と思ってしまう。

 試合は終盤に1点差に迫られるも、最後は逃げ切って勝利。ちょうど自身が現地4連敗中、そのいずれも、何か空気がよくないなあ、と感じていた中だったので、この日の勝利は嬉しかった。

 

7月29日(火)対千葉ロッテ(エコスタ)

 同じく「現地連敗中」で迎えた「エコスタでのナイトゲーム」。先制するも、相手の主砲・山口に3ランを献上し逆転される。しかし直後に点を取り返したことで流れを渡さず、5回に再逆転されるも、6回に浅井・知念の適時打でまたもひっくり返す。

マスコロ「何をする……」-7.29

 現地連敗は5でストップし、チームも対ロッテ戦初勝利。ロッテファンの有志応援も気合が入っていて、こちらも負けていられないな、と思ったのを覚えている。

 

最高の瞬間を追いかけて

 後述の通り、現地では28試合観戦し、11勝17敗。キャリア(?)ハイの数字を残すことが出来た。

 勝敗はともかく、このチームを応援することもそうだが、年間でこれだけ現地で野球を観たという経験ができるとは、数年前は考えもしなかった。去年も書いたが、テレビで観たような選手たち、それに立ち向かっていく選手たちの姿を、身近なところで観ることができた体験は、自分にとって非常に嬉しいものだった。

 そして思う。野球はやはり現地に行ってこそだと。ここには夢があるが、一方では悲しいくらいに現実に叩き落されることがある。必死で叫びつづけても報われずにボロ負けすることだってある。それを乗り越えて、戦って、勝った先に喜びがある。それでも戦う姿に、夢と希望がある。

 

6/20(金)対讀賣(エコスタ)

 ……で、僕の場合、どう競うつもりなのか、何を持って勝ったとするのかはさておいて「負けていられない」なんて思ったりもする。たかだか1試合投げたり、1勝を挙げたくらいで喜んでいては到底追いつけるわけがないのだが、きっと僕も含めそれぞれができることは「次のベースへがむしゃらに進む」、それに尽きるのだ。だから、これを書いたらさっさとトレーニングをするべきである。

 やはりあの讀賣戦、痺れる大接戦の中で、外角の球に喰らい付き、しぶとくライト前に落としたタイムリーヒットは、忘れることはない。相手が讀賣だったこと、能登が好投していたこともそうだが、「何とか喰らいついてくれ」と願った通りのバッティングだった。あまりに貴重過ぎる1点が入り、一塁側のサポーターと喜びを爆発させたあの試合が、僕にとっては今季のベストゲームだったと思う。

永澤蓮士が決勝打で接戦を制する -6.20

  僕はこの日のことや、戦ってきた2年間を勝手に覚えている。そう、一方的に僕が覚えているだけでいい。だから、少しゆっくりして、スタバでも行って、すき焼きでも食ったら、また走り続けていってほしい。だけど願わくば、どっかの戦場でまた会えたら嬉しい。

これを着て戦えたことに感謝

 永澤蓮士のこの先の道に希望あれ、そして心から「ありがとう」を申し上げる。僕も上の願望なんかはさておいて、今のうちに生きて、足掻いて、できること・やるべきことをやろうと思う。

 

 

4.夢をどこまでも、この愛と翼で

 

 来場者数は年間10万人を超えた。昨季が確か7万8千~9千人くらいだった。今年6月くらいだったか、1試合6000人を超えた試合もあり、このチームを観に行ってみるか、と思う人がこれだけ増えたということになる。

 着実に、新潟球団は歩を進めている。招待券も勿論影響はあっただろう。だが、グッズや企画・グルメは昨年以上に充実し、魅力ある球場づくりができている。

 

 応援に加わるサポーターの方も、心なしか前より増えた気がする。他県からやってくる人もいれば、ビジターへ遠征する人もいる。TwitterInstagramを除いてみても、このチームに関する投稿をよく見るようになった。

 僕自身、キャリア(?)ハイとなる現地28試合で観戦したが、その球場でお話しさせていただいたり、何かと懇意にさせていただいている方もいる。当ブログやSNSアカウントにおいて、いいねやコメントを頂戴することも増えた。配信に来てくださる方もいる。

 虎党ではない他球団ファンの人。そもそも野球になんぞ興味が無かった人。それぞれにその人分の背景・チームに託す思いがある中、アルビBCという共通項において、共に喜びやきもきし、時間を過ごした。「サポーター」であるか否かは問わずとも、上述のようにこのチームを通して共有した時間が、尊いな、と思った。

 

 こと「野球応援」というテーマに関して、思うところは阪神・オイシを問わず今季多々ある。当然、上述のように、試合に対する文句もある。

 それでも総じて言えば楽しかった。現地にも多数行ったし、ライブ配信も見て、「できること」を尽くしたという実感もある。戦って、日に焼けて、酸欠になって、喉も枯れて、それでも切望する、勝利して「がたほー!」と叫ぶ喜び―それを目指し、共に戦う同志が増えたら、この上なく心強い。

 他方ではこうも思う。野球場はもっと気軽で身近な存在であるべきである。やれ戦場だ聖地だ、やれ◯し合いだ捕食だ地獄だ……と言っているが、まあ、混沌としているのは勘弁してほしい。そして弊ブログの妄言なんかには騙されず、是非気軽に足を運んでほしいと願う。

 

 野球場は、

花火が打ち上がる -9.16

 楽しくて、

飯がうまい -角上魚類の出店

飯がうまい -ほっともっと出店の弁当

飯がうまい -安定の①豚串②燻製カレー

飯がうまい -角上魚類出店

たまにスイーツが出ます -8.28 「庭園の里保内」が臨時出店

 おいしくて、

 そしてやはり、

中に入れる -7.31 後援会員の抽選イベント

デカい白鳥が魚を狙ってくる(※撮影;父) -8.20

 たのしい。

 

 このチーム、

また戦場で -9.28

「たのしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」

ささやかながら打ち上げ アルファとコニー(熊)と -9.28

「ツイ廃ノーコンやきう民と白鳥、うるさいから来季も捕食するよ」

 やってやろうじゃないか。

 

 末筆ながら、今2025シーズンのオイシックス新潟アルビレックスBCに関わった全ての皆様に、心から感謝を申し上げたい。

 また戦場で会いましょう。

 

 

 

 

 

5.おまけ

 

インスタ

 

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現地観戦成績

28試合 11勝17敗 ※中止2・対戦1は除く

 

 

過去のブログ

2024まとめ

tomo16change-up.hatenablog.jp

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2025

tomo16change-up.hatenablog.jp

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*1:どちらにしろ転がれば進塁義務のある(=本塁上がフォースプレーになる)満塁でわざわざセーフティスクイズをやるか?という疑問が一番強い。当日ツイートもしたが「どちらかがサインを間違えた」と思っている。

*2:そのイニングは結局無得点となったが、試合は1点リードを守り勝利。

*3:元々内野手登録だが、昨季は主に外野で出場していた。

*4:3月29日の楽天戦、8月20日讀賣戦、9月16日のヤクルト戦。

*5:3月29日ではいきなり3連打と内野ゴロで3失点、さらに2死から適時打を浴び計4失点。8月20日には失策も響き1イニングだけで9失点。

*6:当該3戦、タイブレークオイシックスが挙げたのは1点(3月29日の10回裏)のみ。

*7:リーグワーストのチーム防御率4.11・593失点、リーグ7位の125失策。

*8:通算12試合出場で打率.381(42-16)・3本塁打・10打点。さらに無安打に終わった試合でも三盗から得点する、犠打で好機を演出する、という試合が多い。特に2018年8月26日、タオルを買ったその日に2本塁打をマークした。

*9:1軍戦に限ると14打数1安打。また2度のリクエストに絡みいずれも失敗=アウトに終わるなど、ここまで極端かという感じである。

*10:糸井は打っているは打っているのだが、死球を受け途中交代したのが2度ある。うち1度はタオルを買ったその日に死球を喰らい、骨折して離脱する羽目になった。

*11:m.o.v.e『Gamble Rumble』。→https://www.youtube.com/watch?v=KhTxlm4REQc

*12:「現地観戦した試合」で言うと大川と永澤も対象なのだが、僕が球場到着する前だった。

*13:後述の7月ロッテ戦で山口航輝が3戦連発。他は坂本勇人や、リチャード、ヤクルトの橋本、横浜の知野・井上・松尾、楽天の入江、中日の川越など。