むしょくとうめいのらくがき

鉄道と酒と野球ではしゃぐ4歳魚と26歳児の気ままな放浪記とか落書き 

頭と脳味噌を軽くする(為に1100円を券売機にぶ↑ち込む)

今週のお題「復活してほしいもの」

 

もはや「先週のお題」になったではないか……まあいいや。

 

 復活して欲しいもの。

 自称「モノへの執着がそんなにない人」*1な僕でも、

「快速くびき野号」

「大山悠輔のキーが上がる前の応援歌」

ジェット風船文化」

 など、候補はいくつか挙がる。1つ目に関してはやっぱりいい*2、2つ目は切実*3、3つ目は一応世の安寧を願って……*4という感じである。

 

 だが、このお題を見た翌日、大山の応援歌よりもっと切実なやつを思い付いた。

 死活問題である。もうまぢ無理、である……。

 

 

 

 

1.1,200円カットはもはやただのカットでは?

 

 それは1,000円カットだ。

 

英世様御一枚で良かった時代は確かにあった

 地元の千円カット店に初めて入ったのはいつだっけな、小6か中1か、どのみちけっこう後だった。当時の封建棒球修行僧・白幸虎仁朗は、丸刈りの為にわざわざ床屋を変えたわけだ。

 ……逆である。丸刈りにするために、五千、八千喜んで!な美容室へ行くだろうか?そんな必要はあるまい。何なら自分の家でやってもよかろう。事実、中1から我が家にもバリカンが導入されたが、「長さにムラが合って見栄えがよろしくない」等の理由からセルフカットの機会はそこまで多くなかった。

 かくして僕(及び僕に髪を切らせたい両親)は千円カットの常連となった。当初は、

「本当に千円で切ってもらえるんだ!すげえー!!」

 などとぬか喜びしていた。やがて少年は中学を卒業し、野球部という世界を退いても、

「千円で髪が切れるなら喜んで坊主となろうぞ*5フハハ」

 などと言って、高1の夏まで床屋での注文は「丸刈りで」と言い続けた。小3で初めて丸坊主にしてから、床屋さんで長さ以外のヘアスタイルを注文できるようになるまでに、僕は7年半の月日を要した。

 

  小学校はともかく、中学まで野球をやっていて数少ない良かったこととして「合法的(というか強制的)に丸刈りにできたこと」が挙げられる。少年野球時代は文化そのものが無かったにもかかわらず、小3になって「野球やるならこの髪邪魔だよね☆」とあっさり丸めた。両親はよく「昔はおかっぱで可愛かったのにね」「髪が長くて女の子みたいだったのにね」などと言っているが、全部幻影だと思われる。

 それぞれ団体や選手ごとに事情は異なるとは思うが、あの髪型自体はきわめて「合理的」で「楽」である。洗い流すことは勿論、散髪時に「ここは残してください」「ここは〇センチで」みたいな注文をしなくていいのだから。……ちなみに、

「どうせ坊主ならヘアシャンプーとかもいらないよね☆」

 などと言って、地肌を洗っている奴は本当に存在する。僕も経験はあるがおすすめはしない。

 

なんか1,080円になっていた

 話を戻そう。両親に「いい加減坊主はやめろ」と言われ、泣く泣く一部分を残す選択をした。

 しかし高校には頭髪検査とかいう難関がある。

 このルールの何が良くないかというと、丸刈りですら「もみあげが長い!」などといちゃもんを付けて落とされるのだ。ツーブロ禁止どころか坊主も落とすとは……何ならお金は払うから、教師陣お好みの髪型にカットしてくれ!と何度頼もうと思ったか分からない。

 ということで長い髪は切らなくてはならない。まあ、もみあげなら縮めればいい。眉毛は逆に剃ってはいけないらしく、ほんっと注文が多い。西洋料理店山猫軒もびっくりである。まあ両親曰く「千円カットでも頼めばいい感じにしてくれるだろうよ」とのことで、実際頼んだらいい感じにしてくれた。以来、

「横と後ろを6mm(or9mm)でバリカンで高めに上げて、残りは前髪含めて伸びた分くらいカットでお願いします」

 という注文を、バカの一つ覚えで使いまわしている*6

 

 ところで。

「そういえば、今度1,080円に値上がりするんだよね~。ごめんねえ~」

「マジっすか~、やっぱしょうがないっすよねえ~」

 アハハ~、などと担当さんと呑気に笑っていた。消費税率引き上げに際して、お金の価値が変化したわけでも無いのに物価だけが上がり始めた。だが当時の白幸少年は、+80円の重みを何も理解していなかった。勿論、これが引き金であることも……。

 

1,100円になっていた

 さて、大学を卒業し(て色々あっ)て地元に戻り、久しぶりに元行きつけの千円カット店に入った時のことだ。

 生憎、札以外は100円しかないので、お釣りをもらうべく券売機にぶ↑ちこんでいった。

「20円返ってこないなあ?」

 僕はチケットと、それだけ吐き出して平然としている泥棒券売機を交互に睨みつけた。頭がおかしかったと言える。おかしくなっていなければ都留で生活できていた。

「これ……1,100円じゃん……10%なだけじゃんっ……」

 まだ編成すらされていないGUTS-SELECT隊長*7を勝手にキリエルの毒牙にかけて遊んでいた。どっちが願望丸出しなのかこれではわからない。

 ということで引き上げられた消費税率に無事絶望し、英世様だけでなく100円玉をも失う羽目となった。

 

今年4月から1,200円……嘘だよな……??

 そして先日、3か月ぶりに髪を切り落とした。

 幸い今は頭髪検査なる悪習がない。それでも流れば邪魔になるので、短めに切っておいてしばらく放置して、ギリギリまで伸ばして千円カットで短く切る、を繰り返している。こうすることで洗うのが楽になり、注文は使いまわせばよく、床屋代は浮く*8、という算段である。

  

 定型文化した注文に、そんなに切っていいんですか、と困惑され、だめなんですか、と心の中で返し、ゔぃーん、じぃーっ、という音と共に残骸が落ちていくのを感じる。目の前に映る顔は「えへへ良い感じだぜ」などとニヤついていた。こっち見んな。メビュームバースト撃つぞ。

 しかし鏡の下に気になる張り紙がある。

 

≪料金改定のお知らせ 物価の高騰により、2022年4月より料金を1,200円に改定いたします≫

 

 くぁwせdrftgyふじこlp!!!

 

 鏡のニヤケ顔が一瞬にして凍り付いて、なんだかおもしろかった。

 

 

2.おまけ

 

①左手と右脳を鍛える(?)

 最近「左手で文字を書く」を始めました。

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右脳のトレーニングになる……のか?

 おまえは左脳も大して無いだろう、と言われても何らおかしくない。次々回くらいで詳しく話すことにする。

 

②狂愛する ~E653系をただ愛でるだけのコーナー~

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到着して入庫を待つ確かいなほ4号 -2022.2.14 新潟駅

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新津に停車中の快速信越 -2022.2.18

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一番奥からE653系「いなほ」フルーツ牛乳色)、115系E129系

*1:自称した記憶はないが、あながち嘘でもないとは思っている。

*2:確かに乗り得列車でこそあったが、特急型の客室が立ち客で混雑したらどうなるかは想像に難くない。

*3:格好良さは勿論、歌いやすさという面でも、何故キー変更を行ったのか筆者には理解しかねる。是非関係者方々、ご回答いただきたい。

*4:例のアレのせいで禁止されている。これ自体は内心どっちでもいいが、応援歌や球場飯などは是非復活して欲しいものだ。

*5:その割には髪を伸ばして喜んでいた時期もあった気がするが、これはまた別の話……。

*6:言うて大半は「いつも(前回)と同じで」でも通った。

*7:ウルトラマントリガー』(2021~)に登場の防衛チーム「GUTS-SELECT」隊長・タツミ セイヤ(演・高木勝也)。

*8:こう書くと「自分で切れば0だよ?」っていうツッコミが来るのだが、どのみち切り直すことになる、と考えたほうが合理的ではないだろうか。