快速信越に乗ってきた。
1.18分でも人権は大事 -新津(8:17発)→新潟(8:35着)/快速信越
全席指定(なお、7割は空気の模様)
この日はお釣りが出ないように代金を工面しなくてはならず、小銭が必要だったのだ。飲み物でも買って崩せばいいか、と思いながら、新津駅の改札を潜ろうとする。空気が冷たくて痛いが、眠い目を刺激するのには効果があった。
そして電光掲示板を見た。新潟方面の欄には、こうある。
8:23 普 通 新 潟 4*2
乗るか、と決意した。
1月16~2月末の月曜なので料金330円
330円(祝日及びその前日と振替休日を除く、1月16日~2月末日・6月・9月・11月1日~12月20日の期間の月~木曜のみ。これ以外の日にちでは530円となる。*3)を課金すると、人権を確保する青い紙が出てくる。もっともこの快速は「おはよう」と律儀に挨拶していた時代から全席が指定の列車だ*4。
当初はこの「全席指定」という文字列が恐ろしくてたまらず、これは特別な偉い人だけが乗れるのだ、と思い込んでいたものだ。かつての5歳児の夢を破壊するかのように、指定席券売機はあっさりと切符をくれた。発車の10分前になっても、各座席には〇、〇、〇、と並ぶのみであった。
新津で謎の8分間停車
新津駅は1番線発着。ホームに下りた直後に、アイボリーホワイトをまとったE653系が滑り込んでくる。うっすら雪化粧した顔が神々しい。もうこれだけで今日は幸せだ。
信越号は何故かここで8分も停まる。この先に退避可能駅がないので致し方あるまい。
また、新津からは僕以外にも数名が乗車したようだ。やはり新津~新潟ユーザーの速達&着席需要なのか、当駅での乗降に余裕があるのは良いことなのかもしれない。
ちなみに越後石山でも運転停車がある。
これぞ「特に急がない」。あくまで快速列車なのだからそれはそうである。
終点の新潟には定刻の8:35に着いた。
これが幸福!月曜の朝は確かに憂鬱だが、E653から始まる一週間がハッピーにならないわけがない。月曜でももはやハッピーホリデイである。通い始めた訓練校も面白そうだったので(実際面白いし、今後の訓練期間が素直に楽しみだ)、完全勝利と言っていいだろう。
……などと調子に乗っていたら片耳のイヤーピースを紛失し、買ったスペアが見事に適合しないという目に遭った*5。入校初日は印鑑本体、二日目はイヤーピースの片耳と、器用に物を落としては拾っている。
では三日目もドジをするのだろう……と思っていたら、案の定、放課後に親に頼まれていた買い物をすっかりと忘れた。
2.新潟地区から「快速」と「快適」はなくなるのか
この新津ー新潟は普通列車だと20分。
問題はこれが「混んでいなければ苦にはならない」という点にある。
新潟エリアに限らずとも、朝・夕にごった返す通勤電車はあまり「快適」とは言えない。 例え距離は短くとも満員電車は御免で、お金を払ってでも座りたい、速く行きたい(あるいは各駅での乗降だけでも回避したい)、という需要は少なからずあるのだろう。
都心部ではそういった乗客に応え、中央本線の中央ライナー*6、静岡や名古屋地区のホームライナー……というような有料列車を設定してきた。首都圏では各駅停車にグリーン車を設けているくらいだ。
ところが新潟地区では昨2021年3月の改正で、白新・羽越線で設定されていた快速らくらくトレイン村上号を、折り返しの快速共々廃止してしまった。
してしまった、も何も、例のアレや自宅待機・リモートワークの普及により、通勤需要が低下したことがあるから致し方ないのかもしれない。Youtuber「謎のちゃんねる」でも紹介されていたが、
なるほど。
これでは「乗り得」であったとしても「走らせ損」列車である。速達&着席ニーズに応える列車を消すことに疑問もあったが、そもそも僕も乗ったことがないから何も言えない。
更には信越線も今年3月の改正で動きがあるようだ。
≪快速信越→廃止≫
オーマイガー、である。寂しいよー!とか、快速廃止なんて!とか叫びたいところであるが、こちらも今日が初乗車だから何も言えない。オタクとしては、唯一神E653様の運用が何らかの形で保たれるor復活することを願わずにはいられない。