今日はドライブに出かけることにした。
0.序
基本的に僕は年末年始を好まない人間である。
「例年美味しそうに酒を吞んでいるものが何を言っているのか」と聞こえてきそうだ。確かにその通りなのだが、一方では酒を呑む時間くらいしか楽しみがないとか、何ならその席すらも楽しみに思えないような、行事としての年末年始には、あまり良い思い出が無いし、重要性を見出せないものがほとんどであった。それは大掃除(=普段からやっておけばいいじゃないか!やっているとは言っていないけど……)であり、元日の初詣(=人混みが嫌い&1月4日だろうと2月だろうと夏だろうと初は初なのだ)であり、お節(=ほぼ食べられない)である。
そうでなくとも、人混みや悪天候のせいで外出がしづらい(できない)、あらゆる行動において「正月から何をやっているのか」という声や視線(があるような気がする)、楽しみにしているテレビや動画配信がほぼナントカ特番に潰されている……などである。
要するにこの、休日なのだけれど「いつもの休日」ではない雰囲気がどうにも居心地が悪いし、心が安らぐ瞬間ってないよね、という話を兄弟にする。……と。
妹「御託は良いから早くお酒を頂戴」
弟「明日晴れだよね?グダグダ言ってないで出かけるよ」
はい。
1.「いつもの休日」のひとつ
ということで、僕にも年末年始休暇が与えられた。実に奈々7連休である。
この前には期限特に指定無しの仕事が終わらなかったり、客のせいでコア業務に響いたり、何を思ったか印鑑一つ押すためだけに家との間をもう一往復*1したり、あとは左上の奥歯が溶けて欠けたりするなど、まあ、色々あった。あったようで、なかった。なかったようで、あった。立て込んでいたようでいなくて、立て込んでいないようで立て込んでいた。だが、何度でも言う。
僕にとってはただの7連休。
暦が変わるなんぞ影響はない。いつも通り、提燈と気の向く方角へ旅し、気の済むまで眠るのだ。
……なんてことを言って、初日は14時30分まで眠り、2日目のこの日も12時まで眠ってしまった。睡眠負債やばすぎわろたである。案の定、相棒・マスコロは激怒した。カーテンの向こう側に広がる快晴と、大爆発した僕の頭髪を交互に提燈で指し、ぎろり、と睨みつけてくる。
しかし言い訳はある。
「いやほら、時計は8時半だから早起きなんじゃ」
「それ何日遅れてんの??????」
少なくとも一週間くらい、この調子である。
13:00くらい 植物園(ランニング)
ということで、本当は例の「隣々くらいの街まで電車に乗ってラーメン食べて本買って帰るあれ」をやろうと思ったのだが、電車旅ではなくドライブになった。
まずは区内にある植物園に行く。
と言ってもマスコロは連れず、池回りのコースを走る。
県立植物園は敷地内に大きな池があり、それと建物を囲むようにして遊歩道が整備されている。一周1000メートルのこのコースは、植物鑑賞というよりは、ウォーキングやランニング目的で訪れる人の姿が目立つ。中々起伏もあるので、走るには効果がありそうだ。
野球において「走る」練習の是非は議論されているところだが、僕としてはあれこれ考えた末「今日はやりたいのでやる」という結論に落ち着いた。そんなものでいいと思う。1周=1000メートル走って、バテて、インターバル。暑くて上着を脱いで、もう1周。さらにバテて、やめた。これで「体力最大値が3上がった」気になり、「スタミナが5上がった」気がする。
いつぞやより、うまくなっている。こういうのでいい。こういうのが、いい。勝手に満足して、引き上げる。体力を付けろ、3イニングで限界なのなんとかしろ、と相棒には怒られる。
……思ったより暑い。本当に今日は12月の末なのか?
15:00~16:30くらい 阿賀町
というわけで、適当に流してたら阿賀町に着いた。
国道49号をひた走っていれば、あっという間である。時間で言ったら新津から1時間くらいは要するのだが、そこに見える風景が楽しいので、退屈には感じない。
木々は化粧と言える程度には色を付けていて、突き刺さるくらいには澄み切った空気の中に、わずかな日差しが届く。下界は11度くらいだった。だが、ここは山間部。標高が上がれば、まあ、寒い。温度計は6度や5度を示している。
ファミマでおやつを買って、鹿瀬へと入る。少し上ったところにある公園―赤崎山森林公園が、行き慣れた休憩スポットになった。公園内の駐車場に停めて、車内で食べる。流石に外は寒かった。ベンチも雪で塞がれている。
僕の思う休日とはこういう、木々に囲まれた静かな公園と、カフェオレ、おやつ。30分~1時間くらいの移動時間を楽しんで、休憩する。ゆったりとしているようで、実にあっという間に、溶けていく。なんとも贅沢である。
休日は、幸福と言い換えてもいい。僕の幸福は、ある時はこういう姿をしている。
幸福
ずっと前からそうだったはずなのに、ある時、そうではないのではないか、と錯覚をした。実に愚かなことだった、とつくづく思うけれど、今年はそんな失態を少しは取り返したのではないだろうか。
今日のように、山の木々や川の流れ、雄大な海、自然の声や「日常」の息遣いに癒されながらおやつを食べる。
あるいは、
美味しいラーメンやお弁当・丼を食べる。
あてもなく車を走らせる。
あるいは来た電車に乗る。
野球―好きなスポーツ且つエンタメを、テレビで、球場で観て楽しむ。
そして、いつ巡ってくるかわからない一日に備え追求し、繋がった縁に感謝して白球を追いかける。
隣には、提燈を揺らし大口を開ける、凶暴且つ大食い且つ利口で頼もしい相棒・マスコロがいる。
家に帰れば、時に我儘、時に筋肉、時に反抗的、時に過眠な、可愛い妹・弟たちがいる。
これが休日で、これが幸福だ。
そういう「いつもの休日」だっただけのことである。
そして、そんな感じで2024年もやっていければいいじゃないだろうか。総括でもなければ抱負でもない。単なる感想を述べて、2023年を終えるでも締めるでもなく、ただ過ぎてゆくのを見送ろうと思う。
……どうであろう。そう言いながらTwitter(もう僕の中では一生Twitterと呼び続けるつもりだ)では、
#写真4枚で1年を振り返る
— トモヒロ(シラユキコジロー) (@tomo16tsurage) 2023年12月29日
①「のる」東京行きました
②「やる」悔やしい成績に
③「みる」現地でしか得られない栄養素
④「やる」念願のmy new gear...
昨年以上に怒られ噛みつかれましたが、昨年よりできることが増えて楽しめたようです(楽しかったです) pic.twitter.com/gdTlLuzF8D
一年を振り返るツイートをしている。
一年ありがとうございました、新年もよろしくお願いします、的なことは、何だかんだ言うだろう。年賀状がLINEになったとて、そういうことを交わすのが楽しみな自分がいる。言わずもがな、「あけおめ」の代わりにどういう口上で、関係者には宣戦布告をかますのか、である。
……やっぱり落ち着かないから2023を適当にでも振り返っておくことにしようかな。それが終わったら、とりあえず瀬波で打ち上げるのだと、これは決められている。
2.おまけ
2023年適当振り返り
- 1月;比較的ゆったりな1年の始まりで良かった。仕事始めが3日からと早かった分、上記で述べたような「正月」ムードから早々に脱却できたといえばそうである。季節外れの暖かさになったかと思ったら、月末は大雪だったような気がするが……記憶がいまいち、ない。
- 2月;肉体労働がしんどかった思い出がある。当時はまだ派遣と掛け持ちで、ダブルヘッダーなんかもよくやっていたものだ。今では考えられないが、再びそうなるにしても内容は選びたい。あとは「やる」方のやきうでチーム復帰に向けた自主トレを再開、1年もやらなければそれは経験値リセットされてしまう。今季、自主トレに付き合ってくれた友人氏に心より御礼申し上げる。月末は5連休を取得し、ドライブや映画、乗り鉄などを楽しんだ。
- 3月;謎に超繁忙期だった記憶があるが、休日は確保できたので乗り鉄に興じ、弥彦や上越方面へ行く。なおこの頃から靴の買い物でミスりまくり、今年何足買い直したのか、いくら犠牲にしてしまったかは数知れず……。
- 4月;何故か家に眠っていた「電車でGO!」のPC版を遊びたくなり、再びハマる。1か月くらいでブームは去ったのだが、今でもたまに遊んでいる。ちなみにドライブ時に「場内進行!」なんて言っちゃうのは、同志にはわかってもらえるだろうか。あと比較的晴れが続き、自主トレも屋外でできて、マウンドからの投球も再開した。仕上がりは順調だったはずなのだが……。
- 5月;開幕カードに出場できることになり、1年半ぶりにチーム復帰、開幕2戦目に先発を託される。なお結果。ちなみに当日と翌週の練習時、前日遅番→山梨日帰り→翌日早番だったので普通に〇んだ。少なくとも当日は泊まるべきだと学習した。
- 6月;年度初めに反故になったはずのフルタイム化が知らないうちに実現。金と休みが無くてツラゲだったのと、温度調節と、その他諸々がとりあえずツラゲだった記憶がある(?)。人生、そういうこともある。
- 7月;ファーム交流戦が三条市で行われ、実に4年ぶりに贔屓の試合を観戦する。野球場での観戦からしか得られない栄養素があるのだ。月末はチーム練習に参加後、長野で鉄分補給。しかし353には会えはしたが乗れず。あとグローブ探しが難航。
- 8月;なんか怒られて始まった。人生そういうことばかりである。8月は久しぶりの完全プライベート東京旅行が実現するも、寝坊してマスコロに怒られた。沢山電車に乗れたし、念願の投手用グローブは手に入れたし満足した……が、乗り鉄として、旅人として、その楽しみ方を磨きたいものである。
- 9月;中旬に上越方面乗り鉄を企画、無事に早起きは成功し、海岸線を楽しむ。……も、今度は調子に乗った結果晩飯難民且つ電車遅延で帰宅が遅れてしまう羽目になり、マスコロには怒られた。本当、無理のない行程を、である。
- 10月;公式戦出場が決まり、チーム練習に過去最大の人数が参加するなど熱を帯びる。月末の試合では声出しを担当、気合を入れてチーム4年ぶりの白星に貢献……と言いたいところだが、自身の成績は微妙。
- 11月;公式戦出場。久しぶりに都留の空気も吸えて感慨深かった。なおスタメンに抜擢されるも無安打・2エラーと散々な成績に終わり、チームも時間制限を無視されて敗北。贔屓球団がああいうことになってアレになったかもはっきり言うてわからんが、正直まったくそんな場合ではなかった。なお前半は職場の繁忙期に合わせてシフトがスッカスカになり、後半は閑散期に合わせてシフトが密になるという、何だかなあ……な現象が起こる。
- 12月;何してたっけ?一番最近なはずなのに記憶が無いのだが、休日のたびほぼ11時間睡眠だったので無理もない。良くないぞ、とネットにいくら言われても、眠ってしまうものは仕方がない。
マスコロ「全体的に早起きしない???」
はい。
インスタもみてね
ご挨拶
2023年もお世話になりました。
フォロワー・読者の皆様、チームメイト、友人各位、その他関わって頂きましたすべての皆様に、心より御礼申し上げます。
2024年も兄弟共々、御贔屓いただければ幸いです。
白幸 虎仁朗
マスコロ
*1:通勤距離は片道18キロ。当然、遅番の職員は「一旦帰ったの?」とドン引き。そもそも、何故持ち帰ったんでしょうか。