むしょくとうめいのらくがき

鉄道と酒と野球ではしゃぐ4歳魚と26歳児の気ままな放浪記とか落書き 

何文の徳に -2023.5.9~10

 午前に起きた。

 

 

 

1.2023.5.9 火曜日

 

 腹の調子がすこぶる悪い。

 いつものことである。調子が悪い―ゴロゴロいっている、異物感がある、張っている、……という程度なら、そのくらいがデフォルトだからつまりいつも通りである。やっぱり腹の調子は普通だった。だが、よくもない。多少の不快感は拭えない。言ってみれば、普通に悪い。

 

 昨夜1時に寝て、8時半に起きるという我ながら大変健康的な睡眠を確保した。もちろん、アラームを5回鳴らして無理矢理身体を起こしたに過ぎないので、健康的、というのは嘘である。理由は単純で、ゴミ出しの為だ。月1度の不燃物である。

 よく「捨てられないもの」というお題があがっているが、僕が思うにそれはあらゆる「燃えないごみ」の類である。売れないし、資源化もできないが、どう足掻いても燃えない―廃金属類、音の出ないイヤホン、切れたUSBケーブルなどだ。勿論、捨てたくないわけではない。どう考えてもリユース・リペア・リサイクルのいずれも不可なので、捨てるしかないし、捨てたいのだが、とりあえず部屋の隅に「不燃」の箱を作り、やりすごしている。

 捨てられない理由は簡単で、主に以下の3つである。

 まず1つに基準の曖昧さがある。BUMP OF CHICKENの示す通り、「見るからにしぶとそう」でも「これ燃えるのか、燃え無さそうに見えるけど」*1みたいなやつがある。逆も然り。僕としては、金を払ってでも灰にしてもらいたいところなのだが......。

 2つ目に、回収日が少ない。燃えるごみは週3回あるのに、不燃は月1回だけである。バランス的にもっとあってもいいようなものだが、まあ、家で出るか、というとそうでもない。前述した、廃金属や古いイヤホン・ケーブルなどを、鼻をかんだティッシュみたいな感覚で捨てていたら、なるほど、それは色々とよくない。何しろ昨今の風潮に従って、「ゴミは減らすべきだと思っています。だからこそ、ゴミは減らすべきだと思っている」ってなもんである。

 3つ目は、回収時間帯である。いつぞやも言ったかもしれないが、朝8時半までにはゴミを出す必要があるが、指定日以外には出してはいけない、ということは、必然的に選択肢は「夜更かしして日付が変わるのを待つ」か「朝早く起きる」の二択になる。後者のほうが物理的に無理なのだが、深夜に袋を持って、置き場の扉をガラガラ、と開けるとなると……。ううむ、中々ハードルが高い。こちらの住宅街は深夜に活動する傾向はまったくないので、見つかった時に不審がられるのは想像に難くない。

 仕方ないので何とか無理矢理起きて、回収に間に合わせた。なお、8時半になっても回収車の音はせず、僕は再び心地よく二度寝、三度寝をして再び起きた。時刻は11時をまわっている。これで「持ってかれてないぜ 紙が貼ってあるぜ」だったらめちゃくちゃウケるのだが、まあ、そうでないことを願う。

 

 珍しい早寝(当社比)とごみ出しのミッションのおかげで、幾分の徳にはなったはずである。なのに、やっぱり腹の異物感が拭えない。本来昨日までだった本の返却をしに行かなくてはならないのに、家から出られない。困ったものである。

 

 

2.2023.5.10 水曜日

 

 前の晩にレモンサワーを呑んで、思いのほか酔ってしまった。それでも午前中に起床すれば当社基準では早起きである。正午に朝兼昼飯と洗濯を済ませても、まだ2時間以上の余裕があるのだ。

 振り返ってみると、レモンサワーの類は少なくとも半年以上は呑まなかった。

「こだわり酒場のレモンサワー」に新商品が わりとうまかった

 

 まあ、あの炭酸と、柑橘類の放つ酸っぱさは、よく冷やし、氷を入れることで、乾ききった喉奥に流し込むのが適している。つまり、今くらいがシーズンってことだろう。さきの週末は荒れた天気となったものの、次第に気温も上がり、日差しが強くなってきている。そうなると、よく喉が渇く。

 

 天候や季節に関わらず、年中乾燥している場所もあるような気がする。ホテルの中だ。豪華さを演出するカーペットを歩くたび、鼻・喉・肌の全てから水分を奪われていくような気がする。そこで行っている作業の影響もあるのだろうけれど、何か、あそこは乾いていて、僕も乾いていくのだ。学生時代のホテル清掃バイトで何となく感じたことは、先日行った単発の軽作業(?)で呼び起こされた。あれを、軽、と呼んでいいかはさておき……。

 決してそのホテル内軽作業でムカついたわけではないが、空腹だったのでチャーハンを食べて帰り、レモンサワーを買い、帰宅してからも夕食を食べた。だが、その日は結局(ビールは呑んだが)サワーは呑まず、それを開けるのは次の晩のことになった。仕事終わりにストレス解消だ!と張り切って酒を買い込んで、結局呑むのは翌日、翌々日、はては一週間後……と持ち越されることも、まあ、よくある話である。

 

 悲しい思いをしたり危険な目に遭ったりはしているが、少なくともムカつくことは減ったので良かった。というより、仕事でムカついて呑んだり食べたりしても、特に美味しくない。特に何かを成し遂げてもしなくても、空腹感あるいは食欲さえあれば、何でも美味しいのだ。午前中に起きたら朝食は美味しく感じたが、同じものを昼過ぎに食べても多分同じように感じただろう。

バスセンターのラーチャン家で「背脂チャーハン」(580円) 

 

 早起き(当社比)が何文かの徳になればいいなあと思いながら落書き

(追)バスセンターはカレーも美味いけど隣のラーチャン家も美味いのでおすすめ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:BUMP OF CHICKEN「分別奮闘記」(2010)。