むしょくとうめいのらくがき

鉄道と酒と野球ではしゃぐ4歳魚と26歳児の気ままな放浪記とか落書き 

題なんかそのうちつく(n+1回目)

 さっき、1時間だけ冷房をつけた。

 

 暑さに耐えかねて、というよりも、窓を開けたのでは強風が気になる、という側面が強い。おそらくはそういう、かといって着込んだり窓を閉めたりすれば暑く、窓を開けたり上着を脱いだりすれば風が気になったり寒かったりする、という具合の日が、5月の末から6月の半ばにかけては続いていくのだと思う。いや、どうだろう。今が夏の盛りで、7月から8月にかけてはまるで梅雨と真夏が入れ替わったように天候が崩れる、ということもあるのだろうか。そういう年もあった。

 風が随分と穏やかになったので、今は窓を開けてキーボードを叩いている。かた、かた、という操作音が指の感触とともにダイレクトに耳を打つ。近いので当然よく聞こえるが、壁や窓の向こうに響いていないか、というのは勿論気になる。気になるけれど、鍵盤を打ってはバックスペースで戻る、ということを、繰り返してしまう。なんか、指と言葉が迷子である。

 

 先週の仕事はまあ、結論から言うと、持て余した。というより、どうしていいかわからなかった。

 よく、暇、と言っているのはその大半が「何をすべきかわかっていない」もしくは「しようにも何もできない」状態であり、職業柄もあるのか、大きな事業やイベント等が開催されてはいるがその実特にやることはない、なんて、よくある話である。そういう時、忙しいふりをして場をやり過ごすのが、本当に忙しいときの何倍も疲れるし、その割に何も生みださない。行く当てに迷い、マウスポインタ―といっしょにあれこれと彷徨う、鍵盤上の指。そんな調子だったので、良くなかったな、と思った。というより、成長してないな、とすら思った。

 キーボードの音が虚しく響いていた。他人のそれよりもよっぽど煩わしく聞こえた。行く当てがなくて右往左往。手も足も意識も、である。

 

 日曜は約5カ月ぶりとなる現場に行った。やっと来た、と言ってもらえたが、そんなに復帰を待たれるようなことはしていないのだが……。まあ、これも仕事に変わりないとはいえ、気分を変える意味でも違う方向・違う道へと走ったのも、違う人たちと仕事をしたのも、楽しかった。帰り道、木々か夏草の香りと、マイナスイオンが鼻孔をついて癒された。あの町でひぐらしの声が聞こえるようになるまで、そう遠くないはずだ。

 

 昨夜の時点では、明日は休みだし少し夜更かしして昼まで寝よう、なんて意気込んでいた。だが夜を更かしてまでやりたいこともなく、朝は8時半ころに勝手に一度起きる。鈍い頭痛とともに、である。

 そう人間、突然うまくいく、なんてことはなく、うまくいっているようでいっていなく、いっていないようでいっている。変えられることは少なく、引継ぎでは繰り返し「特にありません」なんて言うだけである。それはそれでいい、ってもんである。

 

日暮の歌まであとどのくらい? -2023.6.4

 特別何もないことを千百十字で綴ったのもあとで何かになるといいな