この瞬間は忘れられないですよ~きっと!と言われ見送られた。きっと言った側は一時間後くらいに忘れているだろう。
時間と資金に目処がついたため*1、日中にノートパソコンを新調すべく家電量販店に行った。
なにしろ「、」と一回打てばフリーズするほどには初代が寿命で、これでは落書きどころかGoogle検索もできまい……という状況だった。それもそのはず、先代は「もうこのPC買い替え時じゃない?」と、借用した友人から2年前くらいに言われたのである。だいたい3~4年もすればガタがくる、と聞いたのは何のサイトだったか忘れたけれど、使用4年目の最終盤にもフリーズと謎再起動を繰り返しながら卒論を完成させてくれて、お役御免かと思ったら持ち主の都落ち引っ越しに合わせてさらに1年間も働いてくれた先代には、感謝してもしきれない。サンキューファーストPC、どうか安らかに。
そんなわけでようやくニューギアを手に入れた。400文字打ってもまだ滞りなく応答を続ける優秀さには、感動を覚えずにはいられない。もちろん「それなりの犠牲を支払った」事実も、である。
購入を決めたとき、このために貯蓄して買ったということを伝えると店員さんに「そういう人に買ってもらえてうれしいなあ!」と言われた。なんでも額が額なので一括では買わない場合がほとんどらしい。そりゃあそうか、一番大きなお金の単位をもってしても十枚以内では収まらないので、諭吉様の人数を数えて出すのも一苦労である。
しかしなるほど、「これがほしい!」と決めてから貯金箱に一枚ずつ硬貨を入れて、さあ貯まったので割ります、みたいな風景に似ているかもしれない。これは素直にうれしい。おかげさまで給料日わずか数日後に金欠である。二代目くんにもたくさんの濃い思い出と、そんなに濃くもない落書きを一緒に作ってもらうとしよう。
ただ、諭吉の軍勢を一枚一枚数えて出し、長~~~~~~~いレシートと一緒に重い段ボールを受け取って、店の出入り口まで見送られた時……というのは、「忘れられないですよ!」といった店員さんがもう忘れているだろう。帰宅したあとは悪い夢なんか思い出さずに、ゆっくり休んでほしいと願わずにはいられない。
それに感動的な見送りをされた側の僕も、意気揚々と自宅に戻ってみたら夕食で炊飯器が壊れた話を聞かされ「草」以外に何も言えなかった。やはり感動は一人で、大事にしまっておくに限る。しかし不思議なことではないにせよ、安くはない家電の類が続けざまに壊れると、仮に自分に直接のダメージがなくても財布以外のところが痛い。冷蔵庫、洗濯機、レンジ、エアコン、家電に分類されないとは思うが浄水器、水道のレバー……。
こういう時、親父以外の家族3人は凹んでも仕方ないので*2、自虐を込めて「ボロ!」「お化け屋敷みたい!」「やーい、お前んちおっばけやーしき!」と言って笑うしかないのである。ついにトトロの真似*3をして笑い転げる風景は、僕および姉の子供時代からアップデートされることはなかった。
かれこれ一か月も空白を作ってしまった言い訳としては以上である。ご迷惑をおかけいたしました。
【おまけ】
いざ乗ってみたら車が楽しかったシリーズ第n弾。
軽自動車とはいえ、少なくとも通学用自転車で冒険していた頃よりはるかに楽である。この前『スーパーカブ』*4にあこがれて原付云々、という話をしたと思うけれど、今のところ衝動としては移動という概念そのものへの欲求である。ちなみに車の名前は「あのお肩」(友人命名)です。あーっと、やはり投げられない!とか言わないでかわいがってあげてください。
5月頭には高速にも乗って、そこそこな距離を走った。
ここの主は開かれる前の海を見に行くのが好きらしい。
最初は友人と合同自主トレをする予定だったのだが、前日に豪雨に見舞われたことを受けてやむなく中止した。ところが当日になって快晴だったので、野球は断念しても遊びに行くか、というわけでドライブした。そういえば去年のチーム合流時も、雨予報でギリギリ試合や練習ができたか、あるいは途中で切り上げて不完全燃焼、あるいは台風直撃で中止……なんていう日ばかりだったような気がする。やはりタオル発売しかないのだろうか。
こいつ海ばっかり行ってんな。